こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
これは、私自身も心理学を学ぶまで盲点だったことですが、
「世界中の人たちのなかで、
心の底から世界平和を望んでいる人はそれほど多くない」
ということです。
日本で生まれ育つと、
「世界中の人が、世界平和を求めている」
というような錯覚を持つ場合が多いです。
少なくとも、私はそうでした。
しかし、発達心理学などを学ぶと、
「世界平和よりも、自国の利益を優先しよう」
とする人たちが、確実に存在する、
ということを思い知らされました。
・平和なんかよりも、まず●●という国に報復したい
・自国の経済に対する国民の怒りを
外国に向けるために戦争を引き起こしたい
・●●という宗教よりも、自分の宗教の方が
優れていることを証明したい
・どこかの国で戦争が起きたら、
その両国に対して兵器を売れば、
自国の経済が発展するだろう
といった心理ですね。
ある意味で、日本人の精神性というのは
他国に比べて、あまりにも高いため、
精神性が低い人の考えを理解できないのかもしれません。
「衣食足りて礼節を知る」
という言葉があるとおり、
愛とか、貢献心とか、平和を望む心というのは、
ある程度、精神的に満たされないと生まれない感情なのです。
私自身、世界平和を望んでいます。
強く望んではいますが、だからといって、
世界中の人に世界平和を無理に押し付けたところで、
世界平和になるわけではない、と言いたいのです。
自分の考えを押し付けるのではなく、
まず、相手の考えを理解するところから、
平和が始まると信じています。
これは、ビジネスと同じですね。
まず、相手の意見を理解してあげないと、
こちらの意見は理解してもらえない。
例えどんな高邁な理念であっても、
それを押し付けてしまえば、
反発を生み出すだけなのです。
世界平和を無理に押し付けようとするのは、
平和的ではないアプローチであるというのが、
私の持論です。