こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、美容サロンの施術者が
次のような悩みを話していました。
「私は大げさなセールストークに抵抗があって、
自分のサービスを大きく見せられません。
でも、セールスするためには、
商品やサービスを大きく見せないといけないですよね?
どうしたら、大げさなセールストークへの抵抗がなくなり
もっと売れるようになりますか?」
と。
詳しい状況を私が聞いてみたところ、
「短期間で簡単に結果が出る」と謳うことに、
その方は抵抗があるようでした。
「実際は、変化までに時間が必要ですし
本人の努力も関係するので、
短期間で簡単に結果が出ると言いたくありません。
ですが、『短期間で簡単に結果が出る』と言わないと
売れにくくなってしまいますよね……」
と、その方は葛藤していたのです。
このように大げさなセールストークに
抵抗を覚える個人事業主や起業家はときどきいます。
ですが、その度に
「セールスを誤解しているな」と私は感じます。
なぜなら、「そもそも商品を売るために、
大げさなセールストークはいらない」からです。
重要なことなので、もう一度書きます。
「商品を売るために、
大げさなセールストークはいらない」のです。
たしかに、ほとんどのビジネスで売上を立てるには
セールスのスキルが必要になります。
どんなに集客を頑張ってSNS、YouTube、DM、
ブログ、広告などで見込み客を集めたところで、
セールスができないと最終的に申込みが入りません。
逆にセールスさえできていれば、
月に数名の見込み客でも十分な売上が上がります。
そのため、セールスは本当に重要で、
それを理解しているのは本当に素晴らしいと思います。
しかし、「大げさなセールストークをしなければ」と
思い込んでしまっているのはいただけない。
私に言わせれば、一流のセールスパーソンは、
大げさなセールストークを絶対にしないからです。
というのも、大げさなセールストークで売ってしまうと
商品を受け取ったお客さんが、
期待とちがう中身に失望してしまいます。
前述の例で言えば「短期間で簡単に結果が出る」
と聞いて美容サロンに申し込んだ場合、
すぐに変化を感じないとお客さんはガッカリするはずです。
すると、リピートされにくいには当然として、
苦情やキャンセルにもなるでしょう。
結果、苦情対応の手間が増え、悪評が立ち、
売上は下がっていき、サービス提供のやる気は落ちて
どんどん悪循環になっていくのです。
ですから、大げさなセールストークに抵抗があるのは
問題ではありません。
「大げさなセールストークなしで売るスキル」を
身につけていないことが、一番の問題なのです。
そのため、申し訳ないのですが、
冒頭の美容サロンの方は勉強不足と言わざるを得ません。
とはいえ、この方がセールスを誤解していたのは、
しょうがないことかもしれません。
なぜなら、ちまたのセールスの本や講座では
大げさなセールストークを使う方法が
よく紹介されているからです。
・大きな約束をする
・理想の未来を語る
・権威性のある実績を見せる
・短期的な結果を伝える
・確実に結果が出ると言う
こうしたテクニックは、セールスにまつわる
セミナー、教材、本、動画などでよく説かれています。
また、大きな声を出したり、勢いでまくしたてたりして
強引にお客さんを説得する方法もあるものです。
誠実にビジネスをしたい人ほど、
こうした売り方には抵抗を覚えると思います。
しかし、セールスのスキルを一切使わないと、
当然ながら商品は売れません。
必死に説明しても申し込みが入らなくて、
生活費を稼ぐのがやっとの状態になる場合もあります。
こうした事情があるので
「大げさなセールストークに抵抗があるけど、
売るためにはしょうがないんだ」
と、誤解してしまう個人事業主や起業家がいるのでしょう。
さて、前述のとおり私からすると、
そもそも大げさなセールストークは不要です。
ただ、あらためて考えてみてほしいのですが、
「大げさなセールストークなしで売るスキル」を
あなたは身につけていますか?
もしかすると、あまり世に知られていないのかもしれません。
十年以上にわたって業界にいますが
少なくとも私はそういったメソッドを
体系的に解説している事例をほとんど見ていません。
こうした話を何人かにしたところ
「『大げさなセールストークなしで売るスキル』を
ぜひ教えてほしいです!」といった声をいただきました。
だからこそ、
「大げさなセールストークをせずに売るスキル」を
私は講座でお伝えしたいと考えています。
相馬一進