こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「ファインプレーよりも
余裕のキャッチのほうがずっといい」
元プロ野球選手イチローはインタビューで
このような趣旨のことを話していました。
どういうことかと言うと、
ダイビングキャッチのような激しいプレーをすると
多くの観客は「ファインプレーだ!」と評価します。
一方、ボールを落下点を予測して
平然とキャッチできているときは
ファインプレーとはあまり言われません。
ですが、イチローからすると
平然とキャッチできているときのほうが
ファインプレーより素晴らしいというのです。
なぜなら、ファインプレーとは
失敗しかけている危うい状況だからですね。
さて、このイチローの言葉と同じことを
ビジネスに関して私は感じます。
たとえば、お客さんから激しい苦情が来たとします。
その場合に上手く苦情対応ができると、
達成感があるかもしれません。
一緒にビジネスをする周りの人から
「素晴らしい!」と評価されることもあるでしょう。
ですが、厳しいことを言うようですが、
苦情が来ている時点で
本当の意味では素晴らしくはありません。
なぜなら、苦情を未然に防ぐ
ビジネスの仕組みを作れていないからです。
もちろん、どんなに注意していても
苦情は来るのでその対処は必要になります。
ただ、なるべく対策や再発防止をして
そもそも苦情を減らしていくほうが
苦情対応よりずっと優先順位が高いのです。
ですから「ファインプレーをした」と感じたら
すぐに再発防止するように私は心がけています。
間違っても自分の手腕に酔いしれたり
驕(おご)ったりしないように注意するのです。
あなたも間一髪で危機を乗り越えた場合は、
ファインプレーだと喜ばずに
再発防止するようにしてください。
相馬一進