こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
情報弱者って「日本三大◯◯」みたいな分類を
真に受けすぎる傾向があります。
「三大欲求に、排泄欲は含まれるのでしょうか?」とか
「メンタルブロックは全部で何種類あるんですか?」
みたいなことをよく言うのです。
ですが私に言わせれば、
こういった分類を厳密に考える必要はありません。
なぜなら、分類なんて数え方によって
いくらでも変わるものだからです。
たとえば、人間には、「五感」があるとされますよね。
一般的には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つです。
ですが、実際の人間の感覚は、5つ以上にも数えられます。
触覚は、「痛覚」や「振動感覚」「位置感覚」など
もっと細分化できるでしょう。
また、五感のどれにも分類できない、
「平衡感覚」や「内臓感覚」といった感覚も
人間にはありますよね。
さらに、2019年には東大とカリフォルニア大学が、
「人間には地磁気を感じ取る感覚もある」
と正式に発表しました。
こういった例外を考えていくと、
人間の感覚を十種類以上に数えられます。
スピリチュアル好きな人が
「私には第六感がある」などと言いますが、
六感どころか、七感や八感も見つかっています(笑)。
第六感しかないとしたら、かなりの下等生物です。
「五感」といった特定の数が正解だと信じていると、
視野が狭くなっていってしまいます。
すると、デマを信じやすくなるので注意が必要です。
もちろん、「三大◯◯」とか「7つの●●」
といった分類がすべてムダとは言いません。
分類のおかげで概念を覚えやすくなるといった
いろいろなメリットはあります。
とくに分類した人の意図や前提を覚えておくと、
思考が整理しやすくはなるでしょう。
とはいえ、ほとんどの場合は例外があるので、
分類を厳密にとらえる必要はありません。
あなたも細かい分類に
とらわれすぎないようにしてください。
どちらかと言えば、
あなたが「分類する側」になったほうが、
ビジネスは上手くいきますね。
なぜなら、世の中の大半は情報弱者なので、
「三大◯◯」などの分類を好むからです。
あなたの専門分野でこうした分類をして
セールスやマーケティングに応用してみてください。
たとえば、日本三大うどんと言えば
讃岐うどんと稲庭うどんと水沢うどんですが、
最後の水沢うどんは少しマイナーですよね。
私はこの日本三大うどんの分類をしたのは
水沢うどんを持つ群馬県のマーケターではないかと
勘ぐっています(笑)。
つまり、
「知名度で、讃岐うどんと稲庭うどんの2つに
水沢うどんでは絶対に勝てないので、
それなら日本三大うどんの1つに入れてしまえ!」
という魂胆です。