こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は昔、セミナーの音響スタッフをしていました。
その経験から感じるのですが、
ビジネスでお客さんに音楽を聞かせるときに
重要なことがあります。
それは「お客さんの感情をデザインすること」です。
つまり、お客さんに与えたい感情を決めて、
それに合わせて音楽を使うのです。
感情のデザインができると、
お客さんをスムーズに導くことができます。
たとえば、「ワーク、スタートです」と
司会者が伝えた瞬間に音楽をかけると、
その時点からワークが開始だとお客さんは認識します。
その後、スッと音楽を切ると、
人は感覚的にワークの終了を理解します。
言葉だけで「やめてください!」
などと言うよりも、直感的に行動を誘導できるのです。
また、拍手で会場を盛り上げたいときは、
音量によってコントロールができます。
たとえば、
「●●さんに拍手を!」と司会者が言った瞬間に
音楽のボリュームをグっと上げるのです。
すると、ボリュームアップに合わせて
多くの人が強く拍手をしてくれます。
これを応用すると、クロージング率の向上にも使えます。
たとえば、
「この商品に興味がある人は手を上げてください」
と講師が言ったときに音楽のボリュームを上げるのです。
すると、ボリュームに合わせて挙手する人が増えて、
お客さんに購買熱が上がりやすくなります。
いずれにせよ共通しているのは、
感情をデザインしながら音楽をかけることです。
・音楽の開始/停止のタイミング
・音量の強弱のつけかた
・流す楽曲の選び方
こうした点を使いこなせると、
音楽だけでも成約率が変わってくるので、
ぜひ覚えておいてください。
感情をデザインする音楽の使い方は、
ちまたのセミナー講師はもちろん、
音楽家でもわかっていない場合がよくあります。
マーケティングやセールスの知識と
音楽の効果をどちらも理解していないと、
こうしたスキルは身につかないからでしょう。