こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
正義感からくる怒りを「義憤(ぎふん)」と呼びますよね。
違法献金で得をしている政治家への怒りなどが、
典型的な「義憤」でしょう。
それで、成功者や偉人の中には、
義憤のエネルギーで行動していた人が多くいます。
たとえば、「刷り込み」を発見した
動物行動学者のコンラート・ローレンツもその1人です。
一般的に動物の研究者というと、
ムツゴロウさんこと畑正憲さんのような
優しそうなイメージがあるかもしれません。
しかし、ローレンツは動物への愛がある一方で、
動物のデマを流す当時のメディアへの義憤もあって
活動していたようです。
実際、著書『ソロモンの指輪』の中で
「なぜこの動物学を広めたいのか?」という動機を
ローレンツは次のように説明しています。
「今日あらゆる出版社から刊行されている およそ悪質な虚実にみちた動物の話に対する怒り、 動物のことを語ると称しながら 動物について何一つ知らぬ著者たちに対する怒りだ」
激しいですよね(笑)?
つまり、「世の中には動物へのデマが多い!」
「自分がそのデマを暴いてやる!」
といった義憤があったようです。
こうした義憤の感情は、
上手に使うと爆発的な行動のエネルギーになります。
また、多くの人を惹き付ける
理念やビジョンにつながることもあるのです。
ローレンツはこうした義憤を研究に向けて、
ノーベル賞まで受賞ししています。
あなたも何かへの「義憤」を感じたら、
そのエネルギーをビジネスなどに向けてみてください。
逆に、ネットに悪口の書き込みなどをしたり、
知人に愚痴を言ったりするのはおすすめしません。
そうしたもったいないエネルギーの消費をしていると、
何の分野でも結果が出ないまま、
不満ばかりがつのっていくからです。
また、せっかくの怒りのエネルギーを抑圧するのも
同様の理由でもったいないと感じますね。