こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私自身も含めて、ほとんどの人は
物事を先延ばしにしがちです。
「今度やろう」「そのうちやろう」と言って、
色々なことを後回しにしてしまいます。
どうでもいいことならともかく、
重要なことまで先延ばしにして、
「やっておけば良かった……」と後悔しがちですよね。
気をつけているとはいえ、
私もたまにあるので気持ちはわかります(笑)。
それで、こうした先延ばしを対処するために、
多くの人が間違ってしまうのが、
「自分で締め切りを決める」という対処法です。
「●月●日までにやる!」と自分で締め切りを決め、
その通りにやろうとする人がよくいます。
しかし、心理学や経済学の研究によると、
自分で締め切りを作る方法は
逆効果だとわかっています。
たとえば、全米経済研究所の2014年の発表によると、
「自分で締め切りを決めると、
締め切りがないときよりも先延ばしが悪化しやすい」
という調査結果がすでに出ているのです。
その理由のすべては専門家も解明できていません。
ただ、おそらく自分で決めた締め切りは
自分で好きに変えられるので、
あせるばかりで効果がないのでしょう。
では、どうしたら先延ばしが対処できるのか?
その答えの1つは、
「他人に締め切りを決めてもらうこと」です。
「●月●日までにやってください」と、
他人が締切を決めると先延ばしが激減するのです。
前述の研究はもちろん、
行動経済学者のダン・アリエリーの調査でも、
他人が締め切りを決める有効性が示唆されています。
こちらの理由もすべては解明できていません。
ただ、他人が関係するほうが
自分で変えられないので強制力があるからでしょう。
こういったデータが明らかになっているため、
私は人生を変えたいときに
他人を巻き込むようにしています。
たとえば、新しいプロジェクトは
先延ばしにしてしまいがちなので、
チームメンバーに締め切りを決めてもらうのです。
また、その逆も然り。
誰かの人生を本当に変えたいときは、
締め切りを私が決めてあげるようにします。
「この日までにやりましょう!」と、
リーダーシップを取るのです。
私が講座の募集に締め切りを作っているのは、
こういった想いもあります。
とくにマーケティングやライティングの学びなどは、
多くの人が先延ばしにしがちですよね?
ケガや病気のように緊急性がないので、
「今度学べばいいかな……」などと考えてしまう。
ですが、その結果として売上が伸び悩んだり、
ストレスのあるビジネスを続ける人が多くいます。
集客ができないとか、契約を切られるのが不安だとか、
深刻な悩みでも先延ばしをしてしまいます。
だからこそ「この日が締め切りです」
「この日がセミナーです」と決める意義があるのです。
先延ばしにしていた方々が行動を起こして、
人生を変えるきっかけにしてほしいからです。
世の中には、こうした締め切りを嫌がる人もいます。
「期限を急かされているようで嫌悪感があるので、
メールマガジンを解除しました」
などというメールが届くこともあります(苦笑)。
ただ、そういった締め切りを嫌がる人には
解除していただいてかまわないと私は考えています。
なぜなら、人生を変える気がある方々は、
「いい機会だと思って参加してみます!」と、
数多く飛び込んで来てくれるからです。
私のチームで締め切りをきっかけにして、
多くの人に人生を変えてほしいと思っています。