こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ライティングやデザイン、動画編集など
クリエイティブな作業の生産性を上げたい人に
知っておいてほしい考え方があります。
それは「ペアで作業をすると生産性が上がりやすい」
ということです。
その根拠となるのが
「ペアプログラミング」という概念です。
「ペアプログラミング」とは、
プログラミングの世界の用語で、
プログラマー2人での共同作業を指します。
代表的なやり方は、1つの画面を2人で見ながら、
プログラミングを一緒におこなう方法です。
あるいは、リモートで
画面共有をするやり方などもありますが、
とにかく1つの制作物を2人で一緒に作るのです。
そして、このペアプログラミングには、
生産性の面で多くのメリットがあるとわかっています。
・バグの数が15%減る
・作業時間が20%~40%は短くなる
・作業の正確性が48%向上する
・作業者のモチベーションが維持しやすい
・同業者同士の技能の上達にもつながりやすい
2001年のユタ大学の発表だけでも
このような効果が確認できています。
もちろん、ペアプログラミングが
合わない事例もあります。
「上級者同士の場合は
1人のほうが生産性が高い場合も多い」
などの例外の報告もあるのですが、
おおむね好ましい効果があるのです。
それで「ペアプログラミング」の効果は
他の分野でも応用できると私は考えています。
たとえば、ライティングです。
私も文章を書くのでわかるのすが、
1人でライティングに没頭すると
どうしても視野が狭くなって盲点ができます。
読み手に誤解を招く言葉や
わかりにくい表現になる場合があるのです。
また、「論理的な人は、感情的な文章が苦手」
といったように、誰しも得意不得意があります。
ですが、ペアで作業をしていると、
こうした問題を解決しやすくなります。
相方がサポートしてくれるので
盲点を見つけたり、弱点を補ったりできるからです。
さらに、悩んだり推敲したりする労力が減るため、
執筆時間の短縮にもなります。
実際、私の会社のチームでも
ペアでライティングをおこなってみたのですが、
明らかに生産性が向上しました。
あなたもクリエティブな作業をするときに
ペアでの作業を試してみるのがおすすめです。
もっとも、ビジネスの場合は、
1つの作業の生産性が上がっても
戦略がまとはずれだと結果は出ません。
戦略が根本的に的外れだと、
ペアで作業をしても取り返せないので、
その点は誤解しないようにしてください。