こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
心理学に詳しくない人に多いのですが、
「たった1つの解決策で万人の悩みが解決する」と
思い込んでいるセミナー講師がいます。
たとえば、以前、自信がないのは問題だが、
「自信がありすぎるのもそれと同じくらい問題」
ということを書きました。
ご参考:自信過剰は害
最新の心理学を学んでいれば
こんなことは知っていて当然です。
しかし、心理学に詳しくない人はそれを知らず、
「自信のつけ方」みたいなノウハウを
万人に役立つと思って提供しているんですよね。
本当に、こういう人は業界から退場して欲しい。
あるいは、「自分を愛する」ことも同様で、
「自分を愛する方法」だけを伝えているセミナー講師も
申し訳ないですが、私からすると三流です。
なぜなら、あまりにも自己愛が強くなると
人生がうまくいかないからです。
たとえば、その最たる例が
「自己愛が強いナルシスト」ですね。
こういう人は自分を愛するほどドツボにはまります。
とくに、経営者とかモデルとかに多いのですが、
「私はみんなから認められないといけない」とか、
「私はみんなから特別扱いされるべきだ」といった
思い込みを持っている人は、とくにそれが顕著。
こういう人は、自分が周りから認められなかったり、
自分が特別扱いをされなかったりすると、
強い憤りを感じ、その相手を見下すんですよね。
芸能人で言えば、パリス・ヒルトンはまさにこれ。
自分の理解者が誰もおらず、常に孤独で、
理想の自分と現在の自分の乖離に苦しんでいるのです。
こういうナルシストは自分を愛せば愛すほど
どんどん問題が悪化していきます。
ですから、心理職であれば、
現実をつきつけるのが仕事です。
「あなたなんて、みんなから認められていないし、
特別扱いされるわけもないし、裸の王様だよ」と。
こんな当たり前のことも知らないで、
コーチとかカウンセラーを名乗っている人が多くて、
業界の質が下がったなあと私は感じています。