こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
個人事業主や起業家の中には、
商品開発がなかなか進まない人がいます。
オリジナルの商品・サービスをリリースしようとしても
試作品すらできないのです。
私が商品開発のコツを伝えたり、
手順を説明したりしても、
苦手な人は1年以上も商品をリリースできません。
昔の私は、そういった人を見て
「もっと早く行動すればいいのに」
と、もどかしく感じていました。
ですが、現在の私は
「商品開発が苦手な人がいるのはしょうがない」
と割り切るようになっています。
なぜなら、商品開発には
遺伝的な特性が関係しているとわかったからです。
商品開発と関係する強みはいくつかありますが、
とくに大きな遺伝的特性は「開放性」です。
「開放性」とは、心理学の用語で
新しいものへの好奇心が強い性格を指します。
たとえば、新しい技術が生まれたときに、
積極的に試すのが、「開放性」の高い人です。
少し前であれば、ドローンやVRなどを
実際に触ってみた人は開放性が高いでしょう。
もっと日常的な例で言うと、
レストランの新メニューを食べてみるとか、
知ったばかりのアプリを試すのが好きな人ですね。
こういった開放性の高い性格の人は、
商品開発が得意になります。
開放性が高いと色々なものに興味がわくので、
大量のアイデアが発想しやすくなるからです。
また、業界のトレンドをリサーチしたり
試作品を用意したりするプロセスも楽しめます。
開放性という強みを活かして、魅力的な商品を作るのです。
一方、開放性の低い性格の人は、商品開発が苦手になります。
というのも、開放性が低い人は、
新しいものがそれほど好きではなく、
保守的で伝統を守ることを好みます。
すると、興味の対象が移り変わらないので、
新しいアイデアが思いつきにくいのです。
さらに、トレンドの調査にもストレスを感じて、
進捗が遅くなる場合があります。
それで、こういった開放性は、
努力では伸びにくいという事実が、
統計的に明らかになっています。
5割くらいは遺伝で決まっていて、
残りは人間関係など環境の影響です。
つまり、商品開発が苦手な人は、
努力してもさほど得意にはならない。
そのため、商品開発が不得意な人は、
得意な人に手伝ってもらったほうがいいですね。
開放性の高い人をチームメンバーに迎えたり、
コンサルタントの力を借りたりするといいでしょう。
苦手なことはあきらめて、
得意なことにフォーカスしてください。