こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
前回、「『ピンチはチャンス』バカ」
というメールを書きました。
「ピンチはピンチでしかないので、
チャンスに変えようなどと思わない方がいい」
といった内容でした。
すると、読者の方から
次のようなメールをいただきました。
成功者の中にも 「私はピンチをチャンスに変えた」 と言っている人がいますよね。 ああいった話は、 主観的な思い込みなのでしょうか?
返信ありがとうございます。
さて、成功者の言う
「ピンチをチャンスに変えた」という意味には、
大きく分けて2つの場合があると思います。
1つ目は、この質問者の言う通りに
単なる思い込みの場合です(笑)。
結果的に成功した人が「ピンチをチャンスに変えた」
と言っているだけということです。
たとえば、闘病しつつビジネスに成功した人が
「病気があったからこそ成功した」
と言うことがありますよね。
つらい経験を乗り越えて結果を出したのは、
素晴らしいと思いますが、客観的に見ると
病気と成功に因果関係はありません。
病気にならないに越したことはないはずです。
こういった場合は、自分の体験に
主観的な意味を付けているだけだと言えます(笑)。
2つ目は、自分のピンチではなく、
社会のピンチをチャンスに変えた場合です。
これは現実にあり得ます。
たとえば、経済危機や感染症の流行、
大災害などが起きたと想像してください。
これは、社会的なピンチですよね。
ただ、あなた自身はそこまで被害を受けていなくて、
余力がある場合があるでしょう。
こうした場合は、大きなチャンスに変えられます。
なぜなら、困っている人が大勢いるわけなので、
あなたは大きな社会貢献ができるからです。
ビジネスに関して言えば、社会問題を解決するために
既存の商品を新たな客層に届けたり
全く新しいサービスをはじめたりできるでしょう。
あるいは、政治活動やボランティアなどで
困っている人を支援できるかもしれません。
そして、大きな社会貢献は、
自分の人生を変えるきっかけにもなります。
ですから、社会のピンチに関しては、
自分のチャンスに変えられるのです。
今回の内容をまとめます。
・「自分のピンチをチャンスに変えた」
というのは、後付けの思い込みの可能性が高い
・「社会のピンチをチャンスに変えた」
というのは、現実的にありえる
あなた個人のピンチには、
ほとんどメリットがないのでなるべく遠ざけましょう。
一方で、社会的なピンチを見つけたら、
貢献する方法を考えて、
ぜひチャンスに変えてみてください。