こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
自己啓発が好きな人は
「ピンチはチャンス」という言葉をよく使います。
「ピンチを逆に活かして成功しよう!」
などと語るのです。
ですが、こういった言葉は
私に言わせれば真実ではありません。
というのも、ピンチをチャンスにできる状況なんて
現実にはほとんどないからです。
たとえば、あなたがビジネスの資金繰りで
困っているのを想像してください。
月々の固定費を支払うのもギリギリで、
このままでは廃業しかねない状況だとします。
すると、何か対策を打とうにも、
お金がないのでスタッフも増やせないし、
新しい機械やツールも導入できないでしょう。
また、専門家の手が借りられないので、
解決策すら見つかりません。
こうしたピンチの中に
「チャンス」と呼べる要素はとくに何もありません。
もちろん、コツコツと努力をすれば、
状況は好転できるでしょう。
また、資金がなくても実行できる
小さなチャンスを見つけられる可能性はあります。
ただ、それを言うのであれば、
ピンチではなく余裕がある人のほうが
大きなチャンスをつかめる可能性が高いですよね?
お金や時間がある人ほど、自由な選択ができるからです。
このように考えるとわかると思いますが、
ほとんどの場合において、
「ピンチはただのピンチ」でしかありません。
にもかかわらず、
「このピンチをチャンスにして成功しよう」
と考えてしまうのは、自己啓発に毒されすぎです。
それで、ピンチをチャンスにしようとした人は、
一発逆転を狙って成功率の低い方法を試し、
さらに転落することがよくあります。
結果、ピンチを活かすどころか、
さらに追い込まれる悪循環になるのです。
そういった悪循環にハマらないために必要なのは、
ピンチはピンチだと素直に認めることです。
一発逆転する夢物語を捨てて、
損害を小さくできるように現実的に行動したほうが
人生は好転しやすくなります。
あるいは、現状のピンチを一気に改善できなくても、
確実に前進できる行動をし続けましょう。
チリも積もれば大きな改善となって、
気がついたらピンチを脱しているはずです。
夢のない話ですが、ファンタジーをバッサリ斬るのが
私の強みの1つなので残酷な真実を書きました。