こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
メンタルが不安定な人は
「私は◯◯が好きになれません」
という発言をよくします。
・「私は知人を好きになれません」
・「私は事務作業が好きになれません」
・「私は芸能人が好きになれません」
といった言い方をするのです。
こういった発言をする人の中には、
「私は◯◯を好きになれない限り、
自分は幸せにはなれない」
という思い込みがあるのでしょう。
ですが、私に言わせれば、
無理して何かを好きになる必要なんて、
とくにないんですよね。
なぜなら、好きでないものは、
自分が距離を取るか、
受容すればいいだけだからです。
たとえば、自分の父親が
好きではなかったとしましょう。
その場合は、実家から遠くに住んで、
あまり父親と会わないように、
生活環境を変えればいいだけです。
父親のことは嫌いでもけっこう。
あるいは、
「今の生活状況だと、
すぐに父親から離れるのが難しい」
という人もいるかも知れません。
そちらの場合も、
「自分は、父親を好きではないなあ」
という気持ちを、ただ受容すればいいのです。
そして、数ヶ月~数年単位で
父親から離れるための努力を
コツコツとしましょう。
どちらにしても、
好きになる必要はありません。
おそらく、多くの人は、
「受容すること」、「好きになること」を、
混同しているのです。
ですが、実際は
好きにならなくても、受容はできます。
たとえば、空に
好きではない形の雲が、浮かんでいたとしても、
「雲を好きになろう」とはしないでしょう。
「雲の形を変えよう」ともしませんね。
単に「好きではないなあ」と思いながら
雲を眺めるだけです。
これが、
「好きではないが、受け入れている」
という状態です。
それと同じように、
好きではない対象も、
受容することはできます。
ちなみに、物事を受容しやすくするための
簡単なテクニックとしては、
思考を紙に書いてみる、という方法があります。
紙とペンがあればできるので、
試してみてください。
それでも受容できないときは、
残念ながら重症です。
自分1人で回復できるレベルではないので、
心理学の専門家に相談しましょう。
「好きになろう」などというのは、
ムダな抵抗で、徒労に終わります。