こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
最近、私にこんな相談をしてくれた人がいました。
「最近ずっと、体調が良くなかったので、
スーパーマーケットなどで食べ物を買うときに
原材料のラベルをしっかりと読むようにしました。
そうすると、ほとんどの食べ物には
食品添加物がたくさん含まれているんですよね。
それで、食品添加物を減らした食生活にして、
一か月くらい過ごしてみたら、体調が快復しました。
やっぱり、食品添加物って、体に良くないんですね」と。
私はこの話を聞いたときに、複雑な気持ちになりました。
なぜなら、本質が見えていないからです。
別に食品添加物の会社の肩を持つわけではありませんが、
食品添加物というのはそれほど危険なものではありません。
それよりも、砂糖のほうがはるかに危険です(笑)。
砂糖と脂肪の両方が入った食品だと中毒性が出て、
いくら食べても「もっと食べたい!」と
脳が際限なく求めてしまうからです。
ただ、食品添加物を避けるようにすると
健康になるというのも、ある意味で真実です。
それはなぜでしょうか?
それは加工食品を避けられるから。
つまり、加工食品が体に良くないのです。
当たり前ですが、生の肉や野菜というのは
食品添加物はほとんど含まれていません。
それをソーセージなどに加工するときに、
どうしても食品添加物が使われてしまいます。
さて、ここで重要な話。
プラントベースト・ホールフーズ(以下PBWF)というのですが、
「植物性の未加工食品」を食べると健康によい、
ということが、最近の疫学研究で明らかになっています。
当たり前の話なのですが、加工食品ではない形で
野菜を食べたほうがよいということですね。
食品添加物を避けようとすると、
必然的にPBWFに近づくので健康になるのです。
因果関係を矢印で表すと、
「食品添加物を避ける → 健康になる」
ではないのです。
「食品添加物を避ける → 加工食品で食べられるものがほとんどない
→ 必然的にPBWFに近い食生活になる → 健康になる」
という因果関係です。
つまり、食品添加物を避けると健康にはなるのですが、
それは直接の原因ではなく、あくまで遠因なのです。
そして、もし食品添加物に対して
過剰に神経質になるくらいなら、
まず砂糖を避けたほうがいいでしょう。
とくに、清涼飲料水やジャムなどの液体類に含まれる、
果糖ブドウ糖液糖という種類の糖は気づかないうちに
大量摂取してしまうので特に危険ですね。