こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
『ウサギとカメ』という、イソップ寓話は有名ですよね。
競走でウサギが最初はリードしたものの、
途中で寝てしまって負けた、という話です。
ここから、「自信過剰はよくない」という教訓が
語られることが多いのです。
しかし今日は、これをマーケティングの側面から
解説してみたいと思います。
それは、カメは事前に競合分析、
すなわちウサギのリサーチをしていたのではないか、
ということです。
実はウサギは、夜行性でも昼行性でもありません。
「薄明薄暮性」という特殊な生態をしていて、
その名前のとおり薄明(明け方)と薄暮(夕暮れ)の
時間帯に活発に動くのがウサギです。
そのため、昼は寝たり起きたりを繰り返します。
イソップ寓話ではウサギが寝て負けてしまうわけですが、
昼にウサギが寝るのは至極当然のことです。
カメはそれを知っていたからこそ、
ウサギとの競争をしたと考えることもできます。
もし明け方や夕焼けに競争をしてしまったら
カメは間違いなく負けていたでしょう。
カメは足が遅い生き物ですが、
このように相手の弱い部分で競争すればいいわけです。
(別にビジネスは競争ではありませんが、)
例え自分がカメのように足が遅くても、
他がもっと遅ければ売上が立つんですよね。
無理して弱点を克服しなくても
他が弱いポジションでビジネスをすればいい、
というのが私が伝えたい教訓です。