こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
個人事業主の中には、
「開業当初は売上があがっていたのに、
途中から苦戦しはじめた」という人がいます。
商品がどんどん売れなくなり、
売上が途中から右肩下がりになってしまうのです。
そういった人にありがちな失敗が
何かわかりますか?
細かく言えば色々なパターンがありますが、
よくあるのは「痛みが強いお客さん“だけ”に向けた
商品・サービスを売っていた」ということです。
ここで言う「痛み」とは、物理的な痛みのみならず、
精神的な痛みも含みます。
たとえば
「『太り過ぎなので、痩せないと命に関わります』
と医者に指摘された」
というお客さんに向けて
ダイエット商品を売るのを想像してみてください。
たしかに、そういった商品は、
文字通りお客さんが死ぬ気で欲しがるので、
短期的に売上を立てらるでしょう。
しかし、そういった売り方をしていると、
まず間違いなく数か月~1年ほどで苦戦しはじめます。
なぜかというと、世の中に少数の
痛みの強いお客さん“だけ”に向けて
商品を売っているからです。
考えてみてほしいのですが、
「『太り過ぎなので、痩せないと命に関わります』
と医者に指摘された人」
って、あなたの周りにどれくらいいますか?
おそらく、ほとんどいないですよね。
つまり、商品の見込み客となる人が、
世の中にごくわずかしかいないのです。
そのため、一定期間ビジネスをすると、
「商品を売りつくした状態」になってしまって、
まるで売れなくなっていきます。
また、痛みの強いお客さんは、
同業他社からもよく勧誘を受けているものです。
そのため、少ないお客さんを同業他社と奪い合う
血みどろの戦い(レッドオーシャン)になりやすい。
では、こうした血みどろの戦いから抜け出し、
長期的にビジネスを続けるには、
どうしたらいいかわかりますか?
それは、「痛みの弱いお客さんに向けても、
商品を売れるようにすること」です。
たとえば、「なんとなく痩せたいなあ」
と言っている人なら、
きっとあなたの周りにもいるでしょう。
そういった痛みの弱い人が、
思わず買いたくなるように
マーケティングやセールスを工夫するのです。
この工夫ができると、
潜在的な顧客数が多くなるので売上は継続しますし、
同業他社とも争わなくて済みます。
余裕を持ちながら、
ビジネスの規模も大きくしていけるのです。
あなたも痛みの弱いお客さんへも商品が売れるように、
マーケティングやセールスを工夫してください。
この工夫ができずに、
悩みの強いお客さんだけを対象としていたら、
数年も保たずに廃業してしまいます。