こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「頭がよくないといけない」みたいな価値観があって、
自分の頭の良さをさかんにアピールする人って、
論理思考を鍛(きた)えようとすることがあります。
「論理思考ができている私って、かっこいい」みたいに
自己愛におぼれているからです。
ただ、私に言わせれば、
ビジネスでは論理思考だけでは差がつかないのです。
問題に対して、前提や意図、目的などが決まっていれば、
誰が論理思考をしようと同じ結論にいたるからです。
これって、皮肉なことですよね。
論理思考を鍛えれば鍛えるほど、
自分の頭の良さをアピールすることができず、
頭の良い他の人と同質化してしまうのです。
ですので、頭の良い人が多い組織に行くと、
論理思考ができる程度で高評価を受けることは
まずありません。
論理思考ができるなんて当たり前のことなのです。
では、どこで差別化できるかというと、
たとえば問題設定力です。
いくら論理思考で、問題の解決策を考えたところで、
その問題自体が間違っていたら意味がないからです。
問題設定力というのは、質の高い問題を設定できる力で、
たとえばこういった問題の設定力です。
・解決できたら、長期間にわたってメリットがある問題 ・解決できたら、色々な人にメリットがある問題 ・今まで誰も考えたことがないような、業界の常識が一 気に変わるような問題 ・これまで抱えていた多くのデメリットがなくなった り、メリットに変わったりする問題 ・今までと同じお金、時間、労力しかかけていないの に、その効果や効率が何倍にもなるような問題 ・業界の多くの会社が軽視しているけれど、実際は重要 なポイントに対する問題
こういった問題の設定をできる人だけが
差をつけることができるんですよね。
少なくとも、私はこういうことができる人と一緒に
ビジネスをしたいです。