こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日は、突然ですが、「記憶力のテスト」をします。
(テストをする理由は、このメールの最後に書いておきます。)
これから私が書く文章を、どれだけ正確に記憶できるかで、
あなたの記憶力が分かります。
いくつかの文章を書くので、
できるだけ多くの文を記憶して下さいね。
そして、ルールは2つあります。
1つ目のルール。
この後に書く文章を読むのは1回だけにして下さい。
何度も読むのはダメです。
2つ目のルール。
読むスピードは、普通に音読をするときの
スピードで読んで下さい。
ゆーっくりと読むのはダメです。
では、準備はいいですか?
深呼吸をしたら、ここから読んで下さい。
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新聞は雑誌よりもよい。
海岸は道路よりもよい場所である。
最初は歩くよりも走るほうがよい。
あなたは何度も挑戦するかもしれない。
ちょっとした技術を必要とするが、それらを学ぶのは簡単である。
幼児でさえ、それを楽しむことができる。
一度成功すれば、厄介な問題はわずかなものである。
烏はめったに近づいてこない。
しかしながら、雨にはすぐにびしょ濡れにする。
同じことをしている人が多いことは、問題の原因となりうる。たくさんのスペースを必要とする。
厄介な問題がない場合、それはとても穏やかなものとなりうる。石は錨(いかり)の代わりとなる。
しかしそれから離れてしまった場合、
あなたは二度目のチャンスを得られないだろう。
文章はここまでです。
このまま、画面をスクロールして下さいね。
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さて、あなたはいくつの文を覚えられましたか?
……実は、これは「記憶心理学」の実験なのです。
※上記の課題文は、こちらの心理学書から引用しました。
『心理学教育のための傑作工夫集─講義をおもしろくする67のアクティビティ』
ジュニア,ルディ・T. ベンジャミン (編集)
これは、ある授業で、教師が先ほどの文章を読み上げ、
生徒がいくつの文を覚えられたかを競う実験だったのです。
この文章を読み上げたあと、全ての生徒に
出来る限り多くの文章を思い出して
紙に書いてもらうのです。
ただし。
これが重要なのですが。
実は、生徒は2つのグループに分けられていて、
一方のグループには、
「これから話す文章は、凧揚げの状況です」
と書いた紙が配布されていたのです。
もう一方のグループには
何の情報も知らされていませんでした。
その実験の結果は?
「これから話す文章は、凧揚げの状況です」という
情報を与えられたグループの方が、
記憶力が上がっていたのです。
この実験は、私もセミナーで試したことがありますが、
「凧揚げ」ということを知らされていたグループは、
3~5倍、記憶力が上がっていました。
3~5倍って、すごくないですか?
そうです、ここでカンの鋭いあなたなら、
気づいたかもしれません……
昨日のメールでも書きましたよね。
学習スピードを上げるコツは、
「総論 → 各論」
「全体像 → 部分」
「まとめ → 説明」
の順で学んだほうが、人間の脳は早く学習できるということを。
この記憶力のテストは、まさに、
「凧揚げ」という全体像を知っておくだけで、
3~5倍も記憶力が上がったという事例です。
こういった記憶心理学を知っているだけで、
あなたの学習スピードは上がるんですね。
そして、昨日も書きましたが、多くの人は、
人を動かす原理原則の全体像を理解することなく、
いきなり、マーケティングやセールス、コピーライティングの
テクニックを学び始めます。
これだと、時間とお金が本当にもったいないです。
私は、そんな学び方をしている方を見る度に、
「そんな学び方をしていると、
いつまで経っても結果が出ないですよ!」
と声を大にして言いたくなります。
もしあなたが、起業や副業を考えている場合。
ぜひ、「人を動かす原理原則の全体像を理解すること」を
他のどんな本を読むよことりも優先して下さいね。
そうしないと、本当に時間とお金がムダになります。
もし、全体像を理解するだけで、
3~5倍も記憶力が上がるなら、やらない理由はないですよね。
その意味で、この本は本当にお勧めです。
どうやって、人を動かすのか、人に物を売るのか、
その全体像が完璧に理解できるからです。
『現代広告の心理技術101』
ドルー・エリック・ホイットマン(著)
どういう時に人が動くのか、
どういう時に人が買うのか、
その心理的な理由をパッと最低でも10個くらいは
答えられない人は読んでみて下さい。
この本のタイトルは「心理技術101」となっていますが、
この本には、101個もの心理技術が載っていますから、
かなり全体像が理解できると思います。
マーケティングやセールス、コピーライティングの
具体的なテクニックを学ぼうとするのは、
全体像を理解した後にしましょうね。