こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、まだ創業はしていないのですが、
「自殺を考えている人向けのカウンセラー」志望者が
私の講座に参加をしてきたことがあります。
私がふと疑問に思って、質問をしたのです。
「どういう理由で、自殺を考えている人向けに
カウンセリングをしようとしているのですか?」と。
すると、その参加者は答えました。
「私も昔、自殺の一歩手前まで行ったことがあって、
だからそういう人を助けたいのです。
あるマーケティングコンサルタントに相談したら、
それなら、“自殺を考えている人向けのカウンセラー”を
ポジショニングにしたらいいんじゃないかと言われました」
私はこれを聞いて、思ったのです。
マーケティングコンサルタントって、
アンサステイナブル(持続不可能)なポジショニングを
クライアントに提供するんだな、と。
アンサステイナブルというのは、
要は“自殺を考えている人向けのカウンセラー”は
続けるのが無理だ、と言いたいのです。
なぜなら、自殺を考えている人向けに
ビジネスなんてしていたら、
カウンセラー本人が自殺してしまうからです。
考えてみてください。
なぜ、精神科医の自殺率が高いのか?
その理由は、毎日のようにメンタルがひどい患者を
相手にしているからですよね。
つまり、相手の負の感情をもらってしまうのです。
だからこそ、向精神薬などを処方して、
患者と接する時間を最小にして、
もらってしまう負の感情を最小限にしているのです。
もし自殺を考えている人向けに
カウンセリングなどを毎日してしまったら、
本人が自殺してしまうでしょう。
少なくとも、それなりにメンタルが強い私でも、
ビジネスを続けられないでしょう。
マーケティング程度しか知らないで
ポジショニングなんて作ってしまうから、
そういう愚かなアドバイスをしてしまうのです。
すなわち、マーケティングだけでは
よいポジショニングなんて作れないのです。
少なくとも、その分野について
よく知る必要があるわけですね。
※今日の内容は、参加者のプライバシー保護のため
少し設定を変えて書きました。