こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
たまに、セミナー参加者を見ていて、
「この人は絶対に人生が変わらないだろうな」
と私が感じる愚か者がいます。
そういう人ほど、IKT病にかかっています。
このIKTとは頭字語(イニシャリズム)で、
I Know That.(そんなの、知ってるよ!)の略です。
たとえば、なにか本を読んだときや
セミナーに参加したときに、既知の情報があると
I know that.(そんなの、知ってるよ!)
と感じる人のことですね。
ひどい人だと、すでに知っている情報があると、
「すでに知っている情報に、またお金を出してしまった……」
と落胆する場合さえあります。
逆に、自分が知らない情報があると、
「私が知らなかった新しい知識を手に入れた!!」
と興奮する場合もあります。
いずれも、その原因は同じ。
「自分が知らない情報に価値があって、
それを知りさえすれば私は結果が出せるのに……」
という認知のゆがみです。
いいですか、偉そうに講釈をたれますね(笑)。
あなたの人生が変わるのは
自分が知らない情報を知ったときではないのです。
結果に直結する情報を「達人のレベル」で
実践できるようになったときなのです。
できれば、意識しないでも自動的に
「達人のレベル」でできることが望ましい。
この原理原則を忘れないでください。
色々な講座やセミナーにも参加している人は
すでにあなたが今持っている知識だけで
十分に結果が出せるはずです。
今は亡きチェット・ホームズというコンサルタントが、
こんなことを言っていました。
「空手の達人は4,000の技を知っている人でも、
身につけている人でもない。
本当に重要な12個の技だけを
4,000回練習した人のことである」と。
IKT病の人がやろうとしているのは逆ですよね、
練習せずに4,000の技を知ろうとしているのです。
すでに12の技を知っているのであれば、
あとは4,000回練習するだけです。
コメント
こんにちは。
そのまま、納得できます。
実は、中国の武術の李書文師、
槍術を重視して、突きの鍛錬を毎朝何千回と
とにかく突きのみ鍛錬
試合や戦いの場で李書文に二の手はなし
といわれていたと。
実践では一突きで勝敗を決するとか。
これも同じ意味合いだと思いました。