こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、経営者に対してのコーチングを
副業でしている会社員の人と話をしたのですが、
そのときに気づいたことがあります。
それは、その人が、高額納税者に対して
「経費として落とせるもの」を売ることの重要性が
あまり分かっていなかったのです。
たとえば、年収4,000万円を超えている経営者は、
その超えた分に対して45%の所得税がかかり、
さらに住民税も10%かかります。
ですので、収入の高い経営者は
収入の約半分を税金で持っていかれるわけです。
※正確には、日本は超過累進課税方式ですし、
色々な控除を引いた残りの所得に対して課税されるので、
厳密には約半分ではないのですが。
では、ここで、考えてみてください。
もし、その経営者向けのコーチングの価格が
100万円だったと仮定しましょう。
すると、会社の経費で落ちるので
経営者からすると約半額に感じるのです。
なぜなら、税引き後の可処分所得から
コーチングの報酬を払わなくていいからです。
一方で、高額納税者の経営者が、
ジョルジオ・アルマーニの50万円のスーツを
買うことを考えてみましょう。
スーツの場合、芸能人であるとか、
ファッション関係の会社を経営していない場合、
ほぼ100%経費では落ちません。
もし経費で落として、それを税務署に指摘されたら、
まず間違いなく負けてしまうでしょう。
ですから、高額納税者の経営者は
約半分の税引き後の可処分所得から
スーツ代を払わないといけないのです。
私の言いたいことは分かりますよね?
高額納税をしている経営者からすると、
50万円のジョルジオ・アルマーニのスーツと、
100万円のコーチングは同じ価格に見えるのです。
このように、相手の所得が高くなればなるほど、
「経費として落とせるもの」を売るのは
簡単になっていくのです。
つまり、もしあなたが売っているものが
「経費として落とせるもの」なのであれば、
できるかぎり高額納税者に売ったほうが楽なのです。