こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私が素朴な疑問を感じることの1つは、
「ライフプランって役に立つの?」
ということです。
私が普段接するファイナンシャルプランナーの
レベルがとても低いのかもしれないですが、
彼らが話していることの前提が非常に危ういのです。
彼らは、数十年後の人生の、
貯金や保険の提案をしてきますよね。
でも、それらを算定するときの前提になっている
会社員の給料って、非常に危ういものだと思いませんか?
そもそも、多くの人は給料が下がっていますので、
今後何十年も今の収入をキープできるはずがありません。
なぜなら、グローバル化の本質は、
日本などの先進国の給与水準が下がっていき、
同時に新興国の給与水準が上がっていき、
両者が同じレベルになること、
だからです。
また、今後はAIに仕事をどんどん奪われて
無職になる人も増えるでしょう。
そういった、世界の政治経済とか、
AIなどのテクノロジーを熟知していなければ、
未来の自分の収入なんて予測できません。
あるいは、ご存知のとおり、日本の場合、
少子高齢化によって年金制度が崩壊していくので、
今後も年金受給開始年齢は引き上げられるでしょう。
80歳すぎのおじいちゃん、おばあちゃんになっても
国から年金をもらえない時代がくるかもしれません。
そういえば、ロンドン・ビジネススクールの教授、
リンダ・グラットンは著書『ライフ・シフト』の中で、
「長寿化によって100歳まで生きる時代になる」
と予想しています。
もし年金がもらえなくなって、
あなたが100歳まで生きるとしたら、
最悪、100歳まで働き続けないといけなくなります。
それなのに、「年金がもらえる」という前提で
ファイナンシャルプランナーの人たちが
ライフプランの提案をしているのです。
その前提、おかしくないですか?
また、ブラック・スワンと言いますが、
今の社会は様々な要素が複雑にからみあっているため、
想定外のことが必ず起こることが想定内です。
サブプライム不況のような、100年に1度の金融危機が
10年に1回の頻度で起きていますから(笑)。
こういったカオス理論を知っていれば
未来の自分の給料を予想することが
本当にむずかしいことは分かるでしょう。
何十年も先のライフプランを作ったところで、
それは「絵に描いた餅」に堕することになります。
もし、政治経済やAI、医療、カオス理論などに詳しい
ファイナンシャルプランナーがいるのであれば
ぜひお会いして話をしてみたいです。
どういう前提で何十年も先の収入を計算しているのか、
個人的に素朴な疑問があるので、
もしご存知でしたらご紹介ください。
私は、不確定なライフプランを作るよりも、
自分で起業なり副業なりをして、
理想の未来を自分で作りにいく主義ですね。