こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
さて。
アップルのiPhoneとか、iPadには、
Siriという「人工知能を使った秘書機能」の
ソフトウェアがありますよね。
なぜ、アップルはSiriを導入したのでしょうか?
最近は、「ビッグデータ」についての
ビジネス書が流行っていますが、導入の理由は、
この「ビッグデータ」が関係している、と考えています。
「ビッグデータ」とは何かというと、
例えばアマゾンでは、何か本を買うと、
「この本を購入した方には、この本もお勧めです」
ということで、推薦してきます。
私は、思わずそれをついつい買ってしまうので、
毎日のように、アマゾンから狂った量の本が届くので、
ちょっと困っています。(苦笑)
アマゾンで、本を衝動買いをしてしまう人たちのための
自助グループを作りたいくらいです。
それはともかく、アマゾンは、
大量(ビッグ)の顧客の購入履歴や、クリック履歴の
情報(データ)を分析してお勧めを表示しているのです。
私は、統計学が好きで、
『マネー・ボール』とか『ラスベガスをぶっつぶせ』
みたいな話には、目がないのですが。
昨今、統計学が発展している背景は
コンピュータの性能が上がっているからです。
昔では、分析ができなかった、
大量の情報(ビッグデータ)を保存したり、
分析したりすることができるようになったわけですね。
そして、これからのIT系のビジネスにとっては、
ビッグデータをどれだけ集められているか、
これが鍵になってくるわけです。
アマゾンであれば、
世界一、購入履歴やクリック履歴を持っている企業ですし、
Googleであれば、
世界一、検索履歴を持っている企業ですし、
Facebookであれば、
世界一、個人情報を持っている企業です。
そこで、アップルは、iPhoneとか、iPadなど、
色々な端末を販売しているので、
Siriというソフトウェアを用意することで、
端末からビッグデータを集めようとしているわけです。
Siriは売上には短期的にはそこまで影響しませんが、
ビッグデータを集めることで、
長期的に競争優位性を作ろうとしている、ということですね。