こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
何年か前、私が、とあるオーディオ教材を購入して、
聞いていたときのことです。
それは、マーケティングの教材だったのですが、
イヤフォンをしてじっくり聞いてみても、
ほとんど頭に入りませんでした。
「なんで、こんなに真剣に聞いているのに、
ちっとも頭に入らないんだろう……?」
と疑問に思ったのですが、すぐに謎はとけました。
その答えは、一文一文がとにかく長かったから。
話し手の文章の中に、主語と述語が
何組も、何組も、何組も入っているのです(笑)。
私たちの脳は並行処理を苦手とするので、
こうなると、途端に理解できなくなります。
さて、野坂昭如(のさか あきゆき)さんの有名な小説、
『火垂るの墓』はあなたもご存知と思います。
スタジオジブリの映画の原作です。
野坂昭如さんの文体の特徴は、
とにかく句点「。」が少ないこと。
最長の文章だと、1,700文字にわたって、
「。」が1つもなく「、」だけで繋げられています。
こういった長い文章は、
読み手の脳に負担をかけるわけです。
同様に、音声を聞く場合、
長い文章は聞き手の脳に負担をかけるわけです。
すると、頭に入りにくくなる。
分かりやすい文章にするためには、
次の3つのルールを守ることが重要です。
・とにかく1文を短くすること
・できれば、1文の中に主語と述語を
1組だけ入れること
・どんなに多くても、主語と述語は
2組までにとどめること
非常にシンプルなルールですが、
これを守るだけで、分かりやすい文章になりますよ。
あなたも意識してみてくださいね。
最後に……簡単なクイズです。
今日のブログの中で、上記の3つのルールを
守っていない文があることに
あなたは気づきましたか?(笑)
それはどこか分かりますか?
答えが分かった方は、かなり頭がいいですね。