こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
東京のお祭りで「麻布十番納涼祭り」というものが
あるのですが、私はこのお祭りについて、
毎年疑問に思っていたことがあります。
その、疑問に思っていたこととは?
「何も、お祭りとしての見どころがないのに、
なんで、こんなにも人が集まるんだ?」
という疑問です。(笑)
普通の夏のお祭りは、花火にせよ、みこしにせよ、
何らかの見どころがあるものですよね。
しかし、この、麻布十番納涼祭りですが、
何も見どころが無いんです。(苦笑)
フツーの商店街のお祭り。
※参考:Wikipediaの説明
→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E5%B8%83%E5%8
D%81%E7%95%AA%E7%B4%8D%E6%B6%BC%E7%A5%AD%E3%82%8A
見どころが全くないにもかかわらず、
「ここは原宿か?」と思ってしまうほどの、
狂気じみた数の人が来て、歩くのさえ困難になります。
10メートル進むのにも、
ヘタすると1分くらいかかります。
これは、私に限らず、世の中の経営者やセールスマン、
マーケターの方は、皆さんそうだと思いますが、
「行列誘惑病」
なのではないかと思います。
街の中を歩いているとき、行列や人混みを発見したら、
例えどんなに忙しくても、その行列のところに行って
・そこで何が売られているのか?
・どうやって売っているのか?
・なぜ行列や人混みができているのか?
ということを突き止められずにはいられない病気です。
そして、人が集まっている理由を突き止めるまでは
その行列から離れられない病気です。(笑)
行列に誘惑されてしまう病気。
だから、行列誘惑病。
それで、ようやく今年分かったのは
この麻布十番納涼祭りのポイントは、
グルメな料理が食べられること、
ということです。
高級で非常に美味しい飲食店ばかりの麻布十番ですが、
このお祭りになると、普段よりも安く
その料理が食べられます。
料理は、普通のお祭りによくあるような
たこ焼きや焼きとうもろこしだけではなく、
イタリア料理やインド料理などの屋台もあります。
飲み物を売っているお店だと、
コーラやラムネだけでなく、
ドンペリのグラス売りなんかもしています。
普通のお祭りと、競合の軸をずらした
すばらしい戦略だと思いますね。
あっ、蛇足かもしれませんが
私が1つだけアドバイスするとしたら、
「麻布十番グルメ納涼祭り」
みたいな、強みが伝わりやすい名前だといいですよね。