こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は今まで、色々なセミナー会社や、
情報起業家を見てきました。
私の価値観から見た時に、その中には
「良い会社」も、「悪徳業者」も、両方ありました。
私が昔、血気盛んだったときは、
「詐欺的なことをして、購入者を騙している
悪徳業者は糾弾したい」
という思いがありました。
「なんて悪いことをしているんだ!」と
鼻息が荒くなっていたのです。
しかし、最近は、少しは大人になったのか、(?)
そういった悪徳業者を見ても、
そこまで感情が強く動くことはなくなりました。
それは、私のメンターから
「人生は、どこかで帳尻が合うようにできている」
ということを、教えて貰ったからです。
どういうことか?
例えば、「感謝と愛が大事ですよ」と言っている、
某セミナー講師がいます。
名指しはしませんが、
その方は、お年を召した方です。
実は、そのセミナー講師は昔、
感謝も愛のかけらもなく、
人を騙してばかりいる悪徳業者でした。
周りから「ろくな死に方はしないな」と
思われている人でした。(笑)
しかし、人生の最期が近くなって、
自分の人生を振り返って、
今までやってきた悪事に気づいたのか、急に、
「感謝と愛が大事ですよ」
と言い始めたのです。
興味深いですよね。
これは贖罪(しょくざい)、つまり罪滅ぼしなのでしょうね。
別の例をあげましょうか。
「お金が全てではないよ」と書いている作家がいます。
しかし、その人は昔、
「お金が全て」という生き方をして、
周りを苦しめてきた人でした。
これも、贖罪です。
さらに、別の例。
「人生、楽しむことが大事だよ」と言っている、
起業家の方がいます。
しかし、その人は昔、
楽しむどころか、自分や周りを追い込んで仕事をして
結果を出してきた人でした。
彼の周りには、多くの被害者がいました。
分かりますか?
ちょっとくらい悪いことをしたところで、
人生の最後には、価値観が変わるので、
人に対して良いことをし始めるのです。
そして、プラスマイナスゼロになって、
帳尻を合わせて亡くなるのです。
ですから、今、詐欺的なことをして、
購入者を騙している悪徳業者であっても、
死ぬ前には、きっと、
良いことをするんだろうな、
と長いスパンで考えているんですよね。
それに、以前もメールマガジンに書きましたが、
そういった悪徳業者に助言をしたところで、
ほとんどの場合、何も行動を変えてくれないですし。
そういったわけで、私が開催している
「お金の心理学」プログラムの中では、
良い講師と、悪い講師の見極め方
を話していますが、逆に言えば
それ以上の糾弾や助言はしないようにしています。