こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ときどき、私はコンサルティングの中で
個人事業主や起業家のコピー(広告の文章)を
添削をすることがあります。
メルマガの登録ページや申し込みページなど
集客や販売のための文章をチェックして
アドバイスするわけです。
そういったコピーの添削の中で、気づいたことがありました。
それは、「ダメなコピーは、ダメな映画に似ている」
ということです。
というのも、コピーライティングでは、
お客さんの悩みを言葉で書くことがよくあります。
たとえば、次のようなコピーです。
※コピーライティングの例↓
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「英会話をやりたいけど、
月に何度も教室に通うのは正直めんどうだ」と
あなたは思っていませんか?
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お客さんが共感するセリフで、興味を惹くテクニックです。
こういった場合に、コピーライティングが下手な人は、
やたらと激しいセリフを書いてしまいがちです。
一例を挙げると、次のようなコピーです。
※コピーライティングの失敗例↓
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「英会話をやりたいけど、毎月教室には通えない!
もう自分は英語ができない! もう絶望している!」
と、あなたは思っていませんか?
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上記のコピーを見て、あなたはどう思いますか?
コピーライティングのセンスがあれば
「あ、ダメそう」と感じたと思います。
実際、このコピーではまず間違いなく反応が取れません。
なぜなら、セリフに乗っている感情が激しすぎて
多くの見込み客が共感できないからですね。
「もう絶望している!」などと悩みを語る人は
世の中にほとんどいないでしょう(苦笑)。
たいていの見込み客の感情は弱く、
「英会話やりたいな」「でも、めんどうだな」
くらいにしか感じていないはずです。
にもかかわらず、激しい感情表現なので、
まるで共感できなくなってしまう。
さて、こうした失敗しているコピーの表現って、
ダメ映画に似ていると思いませんか?
世間的に評価の低いダメ映画って、
やたらと泣いたり叫んだりと、
オーバーな演技が続く作品が多いですよね?
どちらかと言うと洋画より邦画に多いと思います。
おそらく、ダメコピーもダメ映画も、
「激しい感情表現でお客さんの感情を動かそう」と
制作者は意気込んでいるのでしょう。
ですが、実際は逆効果です。
激しくしすぎると共感できなくなるので、
むしろお客さんの気持ちが離れてしまう。
そのため、下手に激しい表現は使わずに、
お客さんがリアルに感じていて
共感しやすい言葉を選ぶのがおすすめです。
とくに最近はこうした傾向が顕著になっています。
一昔前は、激しく感情を揺さぶる表現でも
多少は売上が上がりましたが、
最近は気持ちが離れるお客さんが増えました。
一昔前の手法を引きずっていると、
どんどん反応が悪くなるので、
時代にあった方法を学び続けてくださいね。