こんにちは。
相馬一進です。
私がおこなうセールスの講座に、
講師として招いたセールスの専門家が
ある思い出話を教えてくれました。
それは、「2か月目で100万円稼いだ人」という話です。
起業や副業をしている場合は役立つ話なので、
ここでその講師の思い出話を紹介しますね。
さて、その思い出話というのは、
10年以上前のコーチングスクールに
彼が参加したときの話です。
今でこそ彼は
私のチームに関連するセールスだけでも
4億5千万円以上の売上に貢献してくださっています。
ですが、当時はビジネスに興味を持ちつつも、
まだ結果を出していませんでした。
何のビジネスをするかを探している段階で
「コーチになるのもいいかもしれない」と思って
コーチングスクールに申し込んだと言います。
そのコーチングスクールは参加者が50人くらいで、
みんなやる気に溢れていたそうです。
「コーチングを本業にしたい」
「コーチとして成功したい」と、
ほとんどの参加者が言っていたようです。
では、どれくらいの人が結果を出していたのか?
彼いわく
「ビジネスという観点では、1人か2人くらい」
とのことです。
コーチングのスキルが身に付いたとしても、
ほぼ全員が月に数万円すら稼げない。
大抵の参加者は、お互いにコーチング練習をして
満足しているだけだったと言います。
またその頃に流行り始めたフェイスブックやブログを
投稿する人が多かったようです。
これ、私も何千人と目にしてきましたが、
起業や副業で伸びない人のあるあるネタですよね。
最近だとエックス(旧ツイッター)、インスタ、
ユーチューブ、ティックトックなどかもしれません。
ただ、大筋では同じことです。
「コーチングをビジネスにするために頑張っている」
と、そういった人たちは言います。
ただ、その「頑張り」の中身は、
無料の練習とSNSの更新ばかり(苦笑)。
話を戻すと、そんなコーチングスクールで
彼が印象に残った同期の参加者が2人いたそうです。
そのうち1人を仮にAさんとしましょう。
ほとんどの参加者が売上を立てられていない中、
Aさんだけが突出した結果を出していたと言います。
なんと、Aさんはスクール開始から
2か月で月100万円を稼ぐようになったそうです。
というのも、異業種交流で知り合った人などに、
「コーチングを受けませんか?」とAさんは
積極的に話しかけていたようです。
あるいは、別の知人を紹介してもらうなどして、
どんどんコーチングの契約を結んだそうです。
つまり、Aさんはセールスをしていたと言えます。
その結果、開始2か月目で、
売上が100万円以上(ほぼ利益)になったのです。
また、その結果自体が実績になるので、
セミナーをしてさらに結果を出したそうです。
それを間近で見ていた彼は、
「本当にセールスは大事なんだな」と
しみじみ実感したと言います。
一方、当時のコーチングスクールの参加者で
彼の印象に残っている方がもう1人いるそうです。
その方を仮にBさんとしましょう。
ビジネスへのやる気があったBさんは、
コーチング活動のために、会社員を辞めたそうです。
私からするとこの時点で危険信号ですが、
もう少し話を進めます。
Bさんは会社をやめてできた時間で
コーチングを専業にしようとしたみたいです。
このBさんの事例に限らず、
「会社を辞めたら時間ができて結果が出るだろう」
と、浅はかな考えを持つ人はよくいますね。
そんなBさんがやっていたのは、
やはりブログやSNSばかりだったそうです。
しかも、せっかくSNSにコメントがついても、
そこから対面や通話でのセールスなどには
誘導しなかったそうです。
SNSを見た人から勝手に申し込みが入るのを
Bさんは受け身で待っていたわけです。
ここまで読むとわかると察すると思いますが、
もう終わってるパターンですよね(笑)。
ビジネスをやっていれば常識ですが、
セールスなしだと滅多に商品は売れません。
もちろんゼロではありませんが、
かなりマーケティングを駆使しても、
セールスなしだと成約率は20分の1くらいになります。
ましてマーケティングも勉強不足であれば、
100分の1くらいになるかもしれません。
にもかかわらず、Bさんはセールスに向き合わずに
SNSやブログばかりに現実逃避していたようです。
当然、Bさんは生活費も足りなくなり、
アルバイトをするようになります。
最終的には実家に帰るハメになって
今では連絡が取れないと彼は言います。
ここまでの思い出話を読んであなたはどう思いましたか?
すでに大きな結果が出ている場合は、
「そりゃあそうだ!」と思うはずです。
一方、まだ満足のいく結果に到達していなければ、
「痛いところをつかれた」と感じるかもしれません。
「最近は集客ばかりに目が向いていて
あまりセールスに注目していなかった」
などと気づくでしょう。
もし、そう感じたのであれば、
ぜひ改めてセールスに向き合ってほしいと思います。
ちなみに、昔の私であれば、
「いいからセールスしろバカ!」とだけ言っていました。
ただ、最近は少し変わりました。
なぜなら、多くの人がセールスに苦手意識を持つ理由が
わかってきたからです。
ちまたのセールスのテクニックの中には、
見込み客を無理に説得したり、
押し売りしたりする内容がよくあります。
結果、目の前の人に断られたり嫌がられたりして
ストレスを感じるわけです。
そういったストレスがきついからこそ、
「セールスが苦手だ」と感じているのでしょう。
私からすると、無理に相手を説得せずに
セールスをすればいいと思うのですが、
そういった手法は広まっていません。
そのためにも、「本音を引き出すことで狙って売れる」
というセールス手法を
もっと多くの人に実践してほしいと思っています。