こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ちまたのセールスの本や教材の中には
「NLPのテクニック」が
出てくることがよくあります。
知らない方のために説明すると、
「NLP」とは、天才と呼ばれる人物を研究して、
そのテクニックをまとめた心理学の1つです。
※厳密に言えば少しちがいますが、
細かい話は割愛するので、気になる場合は
以下の記事を読んでみてください。
NLPは、よくも悪くも
色々な分野で取り入れられてきました。
セールスの世界でも
「NLPを使った◯◯」といったテクニックが、
本やセミナーでよく登場するのです。
また、セミナー講師の中には
「NLP」という単語を隠している人もいます。
つまり、まるでオリジナルの方法かのように、
NLPのテクニックを話す講師もいるのです。
たとえば、次のテクニックがよく出てくるでしょう。
・視線から相手の心理を読み取る
・セールストークを話す速度を変える
・声の高さを変える
・お客さんに未来をイメージしてもらう
・相手の発言内容をオウム返しにする
他にも様々なテクニックがありますが、
こうしたテクニックの源流がNLPです。
ですが、私に言わせれば、NLPのテクニックを
解説するセールスの教材なんて、
ほとんど学ぶ価値がありません。
今すぐゴミ箱へ捨ててしまっていい。
なぜなら、NLPのテクニックは、
現実のセールスでほぼ役に立たないからです。
というのも、そもそもNLPは、
1970年代から統計も取らずに体系化されました。
言わば古臭くデータの裏付けのない
机上の空論であり、現代の心理学者には
論文で否定されている内容が多いのです。
また、少しは使える内容もありますが、
セールスでは安価な商品しか
売れないテクニックばかりです。
激安店の店員でもするなら
使えなくもないのですが、
それ以上の結果は出せません。
つまり、ビジネスで生計を立てたい人が
高単価な自分の商品を売るためには、
まるで役に立たない。
これは、少し想像してみればわかりますよね?
上記の「声の高さを変える」といったテクニックで、
お客さんが高単価な商品の購入を
決断するわけがない(苦笑)。
にもかかわらず、NLPのテクニックを
セールスの技法として伝えている教材が、
世の中には本当に多いのです。
おそらくNLPが好まれる理由の1つは、
初心者にもわかりやすいからでしょう。
ですが、「わかりやすさ」と、
「結果が出るかどうか」は別です。
あなたが本気でビジネスを変えたいなら、
わかりにくくてもいいので、
結果につながる本質を学んでほしいと思います。
私が以前、メタ認知セールスマスタリーという
セールスの本質を伝える講座をおこなったのは、
こうした理由もあります。
一見わかりにくく感じても、
結果につながる本質を伝えたかったからです。
一緒に講師を務めた山本雄一郎さんは、
セールスで年間2億円以上の売上を
継続して達成している方でした。
NLPを伝えるエセ講師ではなく、
山本雄一郎さんから学べた過去の参加者は、
本当に運が良かったと思います。