こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、新商品を開発するために、
見込み客へアンケートを取ろうとしている
マーケターの方がいました。
アンケート結果を元にして、
新商品を作ろうとしていたのです。
しかし、「商品開発のためのアンケートは
あまり役に立たないと思います」と、
私は指摘しました。
なぜなら、アンケートでは薄っぺらい回答しか
得られないケースが大半だからです。
というのも、多くの見込み客は
自分のニーズをあまり言語化できません。
つまり、「何に悩んでいて、何を欲しがっているのか」
をたいていは本人も記述できないのです。
もちろん、見込み客の中には言語化が得意な人もいるでしょう。
ただ、アンケートは回答が手間なので
各質問にせいぜい数行しか回答してくれません。
そのため、アンケートを取ったところで
「安い商品が欲しい」「高品質なものがいい」といった
薄っぺらくて参考にならない回答が大半になります。
結果、アンケートがムダになるケースが多いのです。
誤解のないように言っておきますが、
すべてのアンケートが悪いわけではありません。
情報が少なくても判断材料になる場面では、
アンケートも有効です。
たとえば、セミナーの開催希望の曜日を
お客さんに聞く場合は、アンケートも有効でしょう。
どうしてかというと、
曜日という少ない情報を選択式で聞くだけで
十分参考になる回答が得られるからです。
一方、新商品の開発では、お客さんの人物像や
本人も言語化できていない深い悩みなどを
詳しく知る必要があります。
そのため、アンケートがムダになりやすいのです。
アンケートをとるくらいであれば、
通話や対面で1時間くらいかけて
見込み客にヒアリングをしたほうがよいことがほとんどです。
相馬一進