こんにちは。
相馬一進（そうまかずゆき）です。
少し前に「講師のロタウイルス」
という内容について書きました。
ご参考：講師のロタウイルス
これは、セミナーを数年続けた講師が、
「このビジネスに意味があるのだろうか……？」
と、虚無感を覚えるという内容でした。
なぜなら「参加者の人生を変えたい」といった理想と「結果が出ない人もいる」といった現実のギャップで
モチベーションが下がってしまうためです。
ほとんどの子供が感染するロタウイルスのように
ほとんどの講師が経験する悩みなので
私はこれを「講師のロタウイルス」と呼んでいます。
さて、この内容を書いたところ、
読者の方から若干の反響がありました。
正直そこまで多くのコメントはなかったのですが（笑）、
「相馬さんがどのような心境で
講師のロタウイルスを乗り越えたのか知りたいです」
という声はいただいきました。
そこで今回は講師のロタウイルスを乗り越えたときの
私の心境について書こうと思います。
結論から言うと、
講師のロタウイルスを私が乗り越えられたのは、
「利己的な利他心」を持つようになったからです。
つまり、「お客さんへの貢献はしたいけど、
結局は自分が好きでやってるんだ」という
気持ちになったのです。
言い換えると、講師のロタウイルスに苦しんだ時期は、
「利己心」と「利他心」に振り回され
葛藤していたと思います。
というのも、ほとんどの起業家がそうだと思いますが、
そもそも私の起業のきっかけは
単純な利己心が大半でした。
たとえば、「父親を見返してやりたい」とか
「稼いで海外旅行に行きたい」といった気持ちです。
こういった利己心は強い欲なので、
駆け出しの頃のエネルギーとしては活用できます。
しかし、ある程度の結果が出てくると
利己心は薄れてきてしまいます。
なぜなら、小さな成功でも承認欲求は満たされますし、
旅行や買い物などもできるようになるからです。
月収100万円くらいまではまだ利己心がありましたが、
月収300万円になると満たされてしまって
利己心だけでは行動できなくなります。
そのため、徐々に利己心ではなく利他心を原動力にして
私は行動するようになりました。
つまり「参加者に結果を出してほしい」とか
「素晴らしい社会を作りたい」
といった気持ちを持ったのです。
ただ、この利他心が強くなったときこそ
講師のロタウイルスに感染しやすくなる時期でした。
心の底からお客さんのためを想っているのに、
クレームが来てしまうこともある。
わかりやすく説明しているつもりなのに、
セミナーの参加者が理解してくれない。
時間をかけてアドバイスをしたところで
行動しない参加者もいる。
こうした体験が続いて
「私のビジネスに価値はあるのだろうか？」
と虚無感を持つようになったわけです。
そんな虚無感を乗り越えるために、
どのような心境の変化があったのか？
それは、利己心と利他心が統合されて
「利己的な利他心」を持つようになったからでした。
「参加者の人生が変わったらいいな」
という利他心は本当にあります。
ただ、その利他心を突き詰めると
「結局は自分が好きでやっている」ということになります。
したがって、利他心の根源は利己心だと気づいたのです。
自分が好きでやっているわけですから、
他人が思ったとおりに行動してくれなくても
あまり気にする必要はない。
自分が他人の役に立つと信じることを
好き勝手に続けるだけだ。
これが講師のロタウイルスを克服したときの
私の感覚でしたね。
さて、これを読んであなたはどう感じましたか？
正直、これは「感覚」なので
文字で読んでもあまりピンとこないかもしれません。
今まさに講師のロタウイルスに苦しむ人は
「そんな感覚になれない……」と思うでしょう。
ですが、今回の内容を頭の片隅においておけば
症状を軽くするワクチンになる可能性があります。
あなたがセミナーや講座をしている場合は、
よかったら覚えておいてください。
まあ、伝わらないかもしれませんが、
まさに利己的な利他心によって
私はこのメッセージを書きました。
