こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
かなり昔のことです。
私の過去のクライアントで、
とてもナヨナヨとしている男性がいました。
その男性は、私からすると
「父性が欠落」している人物でした。
おそらく、彼のお父様は厳しい人だったのでしょう。
そのため、ビジネスで結果を出している成功者がいても
その男性は成功者から素直に学んで
言われたとおりに行動することができかなったのです。
心理学では投影というのですが、
その成功者に対して、彼自身のお父様のイメージを
勝手に重ね合わせていたからです。
簡単に言えば、成功者に反発することで、
彼の心の中にいる父親のイメージに対しても
反発しようとしていたのです。
また、その男性は、リーダーシップを発揮することが
とても苦手でした。
これはあくまでも私の予想ですが、
彼は「リーダーシップを発揮すること」が
非常に心地が悪かったのでしょう。
なぜなら、人をグイグイ引っ張っていくのは
厳しい自分の父親と自分を重ね合わせてしまうから。
ですから、私が彼に対してしたアドバイスは1つ。
「あなたの人生の目的は
欠落した父性を取り戻すことだ」と言ったのです。
この場合でいう父性とは、
DVなどをするような感情的な父親ではなく
温かさと厳しさを併せ持った父親のことです。
その結果、彼はどうなったと思いますか?
その男性は父性を取り戻すことで、
リーダーシップをより発揮することが
できるようになりました。
また、厳しい父性におびえているせいで
周囲にあまり出せていなかった天真爛漫な子どもの人格を
より出せるようになったのです。
その結果、ビジネスでは小さな成功をつかみ、
精神的にもとても安定することができたのです。
めでたし、めでたし。
……とここまで、ストーリーを書いてきましたが
実はこの話はウソです。
なぜなら、この男性とは、
私の過去のクライアントではなく、
他ならぬ過去の私自身のことだからです。
正しい師のもとで学べば
人生はいつでも変えることができるというメッセージを、
父性を受け入れられない人に送ります。