こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
セミナー質疑応答のときに、
「やめて欲しい」と感じることがあります。
それは、自己正当化のために質問をしてくる人です。
たとえば、
「自分の会社の売上が落ちているのですが、
業界全体が縮小しているので、
しょうがないですよね?」
といった聞き方をしてくるのです。
あるいは、
「自分は子供を殴ってしまいます。
暴力が必要だという考え方の
学術的根拠な調査はないのですか?」
と、回りくどい質問をする人もいます。
私はこういった質問をされると、
「で? 何が言いたいんですか?」
と言ってやりたくなります。
そして、実際にそう聞き返します(笑)。
なぜなら、こうした人がしているのは、
質問であって質問ではないからです。
講師から
「その通りです! あなたは正しい!」
という言葉を引き出すための、誘導に過ぎない。
前述の通り、単なる自己正当化です。
言い方を変えると、承認欲求。
講師という権威者からお墨付きをもらって、
自分の正しさを証明したいだけ。
ほとんどのセミナーの講師なんて、
まともに文献も論文も読んでおらず
大した権威者ではないにもかかわらず。
そんな上っ面の権威者から、
上っ面の承認をもらおうとする参加者が、
自己正当化野郎になるのです。
こうした自己正当化野郎の参加者に
私が付き合うことはありません。
「あなたが間違っています」
と躊躇なく伝えます。
なぜなら、自己正当化しても、
人生が変わることはないからです。
たとえば、自動車が
断崖絶壁に向かって進んでいるとします。
その車内から
「私が進む道は間違ってないですよね?」
と、承認を求めてきた人がいたらどうでしょう。
もし「その通り! 正しい!」などと褒めたら、
その人は断崖絶壁に落下してしまうのです。
その人のためには
「いいえ、今のままでは落下して死にます」
と伝える必要がある。
これが本当の教育だと私は考えています。
このように真実を伝えると、
落胆して私の元から去っていく人もいます。
ですが、それはかまわない。
何人かに1人でも、
伝わる人にだけ伝わればいい。
そう願って、私は現実を突きつけ続けます。
忠告を無視して断崖絶壁に落ちる人は、
勝手に死ねばいいのです。
断末魔が聞こえたら、私はこう言うでしょう。
「ざまあみろ!」と。