こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
現在、多くの人が
身体やメンタルの不調で悩んでいます。
とくに次のような「プチ不調」は、
ほとんどの人が当てはまるくらいでしょう。
・肌荒れに悩んでいる
・不安やイライラを感じる
・気分の浮き沈みが激しい
・偏頭痛に悩まされている
・やる気がどうしてもでてこない
・生理前後の不調に振り回されてしまう
・冷え性で体や手足が冷たい
・鼻炎が治らない
・いつも便秘気味だ
・眠りが浅く、身体のだるさがとれない
・口内炎がよくできてしまう
それで、こうしたプチ不調に悩む人が多い背景には、
資本主義の仕組みがあると私は考えています。
なぜなら、健康を害する食品が、
「売れる」という理由だけで世に出回ってしまうからです。
たとえば、菓子パンやファストフードに
よく含まれているトランス脂肪酸が
身体に悪いのはあなたも聞き覚えがあるでしょう。
加工食品の原材料の欄のところに、
マーガリンとかショートニングと書いてあれば、
トランス脂肪酸が含まれています。
トランス脂肪酸は、肝臓のはたらきを乱して
悪玉コレステロールを生み、体内に炎症を起こします。
あなたが口するカロリーのたった1%に
トランス脂肪酸が入っているだけでも、
多くの体調不良につながるのです。
これは2005年のハーバード大学の発表をはじめに、
多くの研究でわかっている事実で、
反論する専門家はほぼいません。
上に列挙したプチ不調とも大きく関係しています。
にもかかわらず、ファストフードやコンビニ弁当、
菓子パン、スーパーのお惣菜などには、
相変わらずトランス脂肪酸が大量に入っています。
なぜか?
それは「売れるから」です。
トランス脂肪酸は簡単に作れる人工の油なので、
コストをかけなくても食品を大量生産できます。
結果、そこそこ味がいい(ように感じる)食べ物を
格安で売り出せるようになるのです。
もちろん、世の中にはトランス脂肪酸を使わずに、
健康的な油で食品を作る会社もあります。
しかし、多くの消費者はそのちがいに気づきません。
そのため、トランス脂肪酸を使っている
安い食品のほうが売れてしまって、
そういったメーカーがどんどん成長します。
成長した食品メーカーは上場企業となり、
テレビや雑誌のスポンサーをするようにもなります。
すると、スポンサーとの利益相反にならないように、
マスメディアはトランス脂肪酸の危険性を
あまり報道できなくなってしまう。
ここではトランス脂肪酸の例を出しましたが、
ほかの害のある成分でも同じことが言えます。
資本主義の仕組みによって、
危険な食品が世の中に広まっていくのです。
私はマーケティングのコンサルタントですので、
資本主義を否定するつもりはありません。
ただ、マーケティングの結果として、
身体を害する食品が広まる仕組みには、
憤りを覚えています。
とはいえ、私が指摘したところで、
こうした資本主義の仕組みをすぐには変えられません。
だからこそ、一人ひとりが栄養学の知識によって、
身を守る必要があると考えています。
あなたが家族、友人、お客さんなどに知識を伝えていけば、
少しずつ社会は変わっていくでしょう。