こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は、メンタルを改善する心理学の必要性を
10年近く繰り返し説いています。
なぜなら、ビジネスで結果を出すためにはもちろん、
充実した人生をおくるためにも、
メンタル改善が非常に重要だからです。
ところが、私の話を聞いて次のように言う人がいます。
「でも、私のメンタルには問題がありません。
自分のメンタル改善は必要ないので、
他人を動かす心理学を教えてください」
このように言う人って、
もう、この時点でメンタルが重症です(苦笑)。
なぜなら「他人を動かしたい」と言うのは、
現実の自分を受け入れられないから、
他人を変えてやろうと思っている人の特徴です。
逆説的なのですが、この発言自体が
メンタルの問題をあらわにしていると言えます。
そして、こうした人に話を聞いてみると
実際に数々の問題を抱えていることがわかります。
たとえば、次のような問題です。
・家族や友人が思い通りに行動してくれなくて
不満を抱えている
・他人にノーと言われるのが嫌で
積極的な主張ができていない
・今の人生のままでいいのか疑念がある
・かといってリスクが怖いので
投資が必要なビジネスはしたくない
・本気を出せばそのうちできると思って
先延ばしにしていることがある
・自分の失敗を周囲に知られるのが怖い
・知人の評価を気にして、挑戦を後回しにしている
・自分と異なる意見を見かけると、
気になってイライラしてしまう
他にもまだまだありますが、
上記の問題はどれもメンタルが原因です。
メンタルに問題があるせいで、
自分らしい行動ができなくなって、
ビジネスや人間関係に悪影響が出ているからです。
どれも放置すれば悪化していくのは明らか。
それに、そもそもメンタル改善に
「完了」というものはありません。
私自身、昔に比べると
はるかにメンタルが強くなりましたが、
今でも必要に応じて、メンタル改善のワークをします。
メンタル改善は、健康のための運動や食事と同じで、
コツコツと一生続けていくものです。
「完璧になったらハイ! 終わり!」といった
性質のものではありません。
私の講座「お金の心理学」の参加者の中にも
こういった前提を学んでから、
自分のメンタルの問題に気づく方が多くいます。
「私、自分のメンタルに
問題があるなんて思ってませんでした!
気づかないままだったら、人生が真っ暗でしたね。
エビデンスのあるワークに取り組むようになって、
今はだいぶ素直になれて、楽になりました」
と、苦笑いしながら報告してくれます。
さて、ここまで聞いても
「いや、私のメンタルは問題ない!」
と言い張る方もいるかもしれません。
そういった方は、自分の価値観を否定されると
人生を否定されたように感じてしまうのでしょう。
だから、自己正当化をするために、
無理矢理に反発しようとしている。
また、「問題がある」か「問題がない」かという
0か100かの極端なモノの見方になってもいます。
おそらく「自分に問題がある」と聞くと、
まるでテストで0点を取った感覚になるのです。
その上、「0点を取ると自分の存在価値がなくなる」
といった強烈な思い込みも持っているせいで、
そのショックに耐えられない。
だから「私のメンタルは問題ない!」と反論する。
もう、本当にメンタルがボロボロだね。
自分でも、薄々わかってるんでしょ?
ドキッとした人は、さっさと
専門家のいる環境でメンタル改善をしてください。
早急に取り組まないと、
さらに問題は深刻化していきますよ。