こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
商品開発をしている個人事業主や起業家が、
やりがちな失敗があります。
それは「『多くの人に商品を広めよう』と思うあまり、
ただの汎用コピーにしてしまう」という失敗です。
たとえば、あなたが歯磨き粉を売りたいとします。
そのときに、次のように考えたとしましょう。
「歯磨き粉の成分を伝えても
多くの人は理解できないだろうから、
もっとわかりやすいキャッチコピーが必要だな」
この考えまでは素晴らしく、
コピーライティングの基礎がわかっています。
ですが、問題はここからで、
次のように失敗する人がときどきいるのです。
「専門用語を使わずに商品の良さを伝えるために、
『虫歯予防できる歯磨き粉』というコピーにしよう」
と。
これ、何が問題かわかりますか?
それは、「汎用コピー」になっていることです。
ここで言う「汎用コピー」とは
自社商品だけでなく、他社商品が使っても
意味が通じるコピーのことです。
今回の例で言えば「虫歯予防できる歯磨き粉」なんて
すべての歯磨き粉にはあてはまりますよね?
そのため、この歯磨き粉ならではの特徴が、
まるでお客さんに伝わりません。
同業他社と同じに見えるのでお客さんの興味をひけず、
ろくに売れなくなってなるのです。
この汎用コピーについては、
以前別の記事にも書きましたので、
気になる場合はあわせて読んでみてください。
ご参考:汎用コピーはクソ
ただ、「汎用コピーを避けよう」とだけ心がけても、
現実には改善できないかもしれません。
なぜなら、汎用コピーを避けるためには、
マーケティングの本質といった
より視点の高い知識が必要だからです。
だからこそ、より視点の高い知識から学ぶように、
私は繰り返し説いているのです。
視点の低い知識しかないと、
必死に頭を悩ませたところで
汎用コピーしか思い浮かばないでしょう。