こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
中途半端にマーケティングを聞きかじった人が、
よく間違えていることがあります。
それは、「ブルーオーシャン」という言葉の意味です。
「ブルーオーシャン」を誤用している人が、
個人事業主や起業家には非常に多い。
あなたは正しい意味が言えますか?
よくいるのは、先行者利益のことを
ブルーオーシャンと呼んでいる人です。
「あの新しいSNSは、
ライバルがやってないからブルーオーシャンだ」
などと言ってしまうのです(苦笑)。
ですが、ブルーオーシャンとは、
先行者利益という意味ではありません。
これは、原著から『ブルーオーシャン戦略』を
学んでいる人には常識ですが、
今回はあらためて説明しておこうと思います。
ブルーオーシャン戦略とは、
未開拓市場を切り開くことです。
これが先行者利益とはちがうという意味が、
わかりますか?
たとえば、手垢のついた事例ですが、
ブルーオーシャン戦略の成功としては
イエローテイルというワインが有名です。
2000年代初頭のアメリカでは、
ワインがあまり飲まれていませんでした。
なぜなら「ワインは高尚な酒」というイメージがあり、
多くのアメリカ人は敬遠していたからです。
そんな「ワインを飲もうともしなかった人たち」に、
ワインを売ったのがイエローテイルです。
「カクテルと同じように飲みやすいワイン」として、
イエローテイルを売ったわけですね。
このように「その商品を欲しいと思ってなかった」
という相手に商品が売れるようにするのが、
元々のブルーオーシャン戦略です。
この例からもブルーオーシャンが
先行者利益ではないことがわかりますよね?
ワインは紀元前5000年頃には広まっていたので
別に先行者利益でも何でもありません(笑)。
間違った意味で使わないように、
ブルーオーシャンという単語を誤用していた場合は
覚えておいてください。
ちなみに、こういった話を聞くと、
「では、ブルーオーシャン戦略さえ学べば、
売るのが難しい商品でもなんでも売れるんですか?」
と言う人がいます。
ですが、ブルーオーシャン戦略を学んでも、
売るのが難しい商品は売れません。
なぜかと言うと、ブルーオーシャン戦略もまた
「売りやすい商品を売る」のが基本だからです。
今回の事例にあげたイエローテイルも
「飲みやすいワイン」でしたよね。
もし、「飲みにくいワイン」だったら、
売るのが難しい商品になってしまって、
有名なブルーオーシャン戦略だけでは売れません。
そして、「売るのが難しい商品を売る方法」って、
業界を見渡しても誰も体系化していないのです。
そのため、「いい商品なのに売れない」
「どうやって価値を伝えたらいいんだろう……」
と悩む個人事業主や起業家が多くいます。
だからこそ、私がその方法を広めていく
先駆者になる使命があると考えています。
「売るのが難しい商品を売る方法」を体系化し、
世にに広めていくつもりです。