こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
2000年代半ばに「ギター侍」という肩書で売れた
波田陽区さんというお笑い芸人がいましたよね。
当時はメディアに引っ張りだこで
あまりテレビを見ない私でさえ、
「残念! ◯◯斬り!」というギャグを耳にしました。
ところが、現在は全国ネットには滅多に出演できず、
ローカル番組で細々と活動するのみになっています。
いわゆる「一発屋芸人」の代表だと言えるでしょう。
では、なぜ波田陽区さんは消えたのでしょうか?
私はお笑いの専門家ではありませんが、
ビジネスと心理学の観点から、
彼の人気低迷についてある仮説を立てています。
それは、波田陽区さんが消えたのは、
「自然体でできないキャラで売れてしまったため」
ということです。
というのも、波田陽区さんは、
有名人を批判して斬り捨てる
毒舌ネタで人気になりましたよね。
しかし、本人はこのネタを無理して演じていたようです。
その証拠に、バラエティ番組での波田陽区さんは、
とくに毒舌ではありませんでした。
「一人で魚を見るのが好き」などと語っており、
良くも悪くも批評家タイプではなさそうなのです。
これでは、ファンのニーズに応えられないので、
一発屋になってしまうのも当然です。
もし、波田陽区さんが毒舌芸人の有吉弘行さんのような
根っからの批評家であれば、
長期的にキャラを続けられたでしょう。
ワイドショーで芸能や政治のニュースを斬るなどの
色々な企画ができたかもしれません。
しかし、自然体の波田陽区さんは、
毒舌キャラではありませんでした。
そして、毒舌キャラではない人が、
努力で毒舌キャラを演じるのは非常に難しい。
なぜなら、毒舌キャラになるには、
遺伝的な特性が関係しているからです。
具体的には、生まれつき男性ホルモンが優位で、
論理思考が得意であれば、批評家になりやすくなります。
ただ、波田陽区さんは身長が低く、
男性ホルモンが少なそうな風貌で、
話し方もさほど論理的ではありません。
こういった遺伝的な特性が合わない人は、
歯を食いしばって努力しても
ファンが求める毒舌キャラを続けられません。
逆に、私のような男性ホルモンが優位で
論理的な人間は、努力しなくても
自然体で毒舌キャラになります(苦笑)。
すなわち、無理した毒舌キャラ作った時点で、
波田陽区さんは一発屋になるしかなかったのです。
(余談ですが、批判的に考えるかどうかも
遺伝によって説明がつく部分があります)
それで、こういった失敗は
個人事業主や起業家にもよく起きます。
たとえば、わかりやすいのはプロフィールの誇張や
過度なキャラ作りです。
あるいは、自然体できないサービスをしたり、
苦手なセールス方法を使ったりするケースもあるでしょう。
こういった方法で一時的に売上を立てても、
ビジネスを長期的に続けることはできません。
なぜなら、遺伝子に逆らって行動しているため、
ビジネスに無理が出て、
波田陽区さんと同じように一発屋になるからです。
言い換えると、あなたが一発屋にならずに、
長期的にビジネスをするには、
遺伝子に合ったビジネスをする必要があります。
遺伝的な強みを活かせば、
お金が稼げるのはもちろん、自分が熱中できる活動で
人に感謝されるようになっていきます。
ぜひ、あなたにも遺伝的な強みを活かして
自分らしく生きてほしい。
こういった意味もあって、
私は「強みと遺伝の真実」について
繰り返しお伝えしています。