こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
前回、「知識のタコツボ化」について書きました。
タコツボにハマって死ぬタコと同じように
特定の分野にハマりこんで出られなくなり、
苦しむ人が増えている、という話です。
たとえば、アドラー心理学ばかりに傾倒するとか、
スピリチュアルや自己啓発の情報に囲まれて
学べば学ぶほど、愚かになってしまう現象だと言えます。
そして、そんな「タコツボ化」する人を救いたいので、
ビジネス、健康、心理学、料理、人間関係、育児などの
最新ニュースをお送りするサービスも
私の会社ではおこなっていると書きました。
すると、ちょうどそのサービスに参加している方から
コメントをいただきました。
「タコツボ化」から脱出できた方の事例として
その方の返信を紹介しますね。
今回も興味深く拝見していました。 相馬さんのサービスに参加してから アマゾンのオススメ商品や 自分のグーグルで出る検索結果が 変化した事を実感しています。 特にアマゾンのオススメ商品は顕著で 陰謀論や自己啓発セミナーの著者の割合は ぐんぐんと下がっていき、エビデンスの有りそうな 引用文献が巻末にしっかり載っている本が増えました。 詐欺師にカモられた人が 更にターゲットにされていること。 詐欺商材のアリ地獄から抜けられず、 「あなたはカモられた人ですね」と狙われてること。 こうした自分の状況を自覚していくのは 難しいことだと感じます。 グーグルやアマゾンは意図していないと思いますが、 だまされる人がさらにだまされる状況へ 追い込まれているとは、 消費者からだと気づかないですよね。 少なくとも、アマゾンのオススメ商品は、 参加して以来、まともになっていったと思います。 いつも、ありがとうございます。
感想、ありがとうございました。
さて、この方のコメントにもある通り
自分の知識がタコツボ化していると、
自覚するのは難しいものです。
なぜなら、YouTubeやAmazon、SNSなどから
耐えず膨大な情報が入ってくるので、
知識不足になっていることに気づきにくいからです。
とくに人並み以上に勉強熱心な人ほど、
なまじ知識が増えているがゆえに
「自分は他の人よりも賢い」と錯覚します。
結果、自分がマーケティングで発するメッセージが
時代遅れになって反応が薄くなっていく。
あるいは、若い人の気持ちが理解できなくなったり、
新しいビジネスのアイデアが思いつかなくなったりします。
気づいたときには、社会は激変しており、
身の回りの同業者は先に進んでいて
「出遅れた……」と後悔するハメになるのです。
最近だと、オンライン化やリモートワークへの
対応に手こずった方なども
「タコツボ化」の弊害だと言えますね。
哲学者ソクラテスが
「無知の知」という概念を提唱したのは、
あなたも知っていますよね?
自分の無知を自覚して、常に新しい知識を得ないと
誤った道に転落してしまうのは、
2000年以上前から変わらない真理なのでしょう。
これは、私自身への自戒を込めて書いています。
それで、こういった話を聞いて
「情報感度を高めたい」と思った人って
すぐ新聞を読んだり、音声教材を買ったりしがちです。
あるいは、速読や学習法を身に着けて、
大量の本や教材を読もうとする人もいます。
ですが、そういった努力は
ほとんどがムダに終わります。
なぜなら、結局は自分の主観で情報選んでしまい
科学的に否定された方法を試して、
徒労に終わるからですね。
そういった人を助けたいからこそ、
前述の通り、最新ニュースをお送りするサービスも
私の会社ではおこなっているわけです。