こんにちは。
相馬一進（そうまかずゆき）です。
色々なビジネス系の講座の販売ページって、
結果を出したお客様の声が並んでいますよね。
ちょっとやってみてほしいのは、
お客様の声に掲載されている人の名前をグーグルで検索して、
ブログやSNSなどの更新が止まっていないかを
確認することです。
なぜなら、ブログやSNSの更新が止まっている
（つまり、ビジネスを完全にやめちゃっている）
ケースも多いからです。
とくに起業塾の参加者の場合、
講座が終わってから1年くらい経つと
稼げなくなってしまう事が多いのです。
なぜでしょうか？
それは講座の参加者が、愚かにも、
短期間で結果を出そうとするからであり、
同時に、講師や主催者側も、愚かにも、
参加者に短期間で結果を出させようとするからです。
これらは共犯です。
たとえば、参加者のキャッチコピーとかUSPとかを
講師が代わりに考えてあげて、
「はい、あなたはこれでいくといいですよ」
というようにお膳立てするケースです。
これって、カンフル剤のようなもの。
今までキャッチコピーとかUSPなどについて
満足に考えたことがない参加者がいたとしたら
プロの講師が考えてくれたものを使えば
売上なんて上がって当然です。
しかし怖いのはその後。
参加者は実際に売上があがってみると
そこで強い疑問や不安が襲ってくる訳ですね。
「私は本当に、このキャッチコピーで、
この方向性でビジネスをしていいのだろうか？」と。
なぜなら、「お金の心理学」などで
心理学を学んでいないからです。
そして自分の心の声を無視できなくなって、
せっかく作ってもらったキャッチコピーが掲載された
ブログの更新を止めてしまうのです。
事実、私の講座「お金の心理学」にも
そういった参加者が来ました。
その人は、もともと、とあるコンサルタント養成講座に
参加した人でした。
その結果、コンサルタントになって
少しですが実際にお金を稼げていたのです。
ですが、コンサルタントとして稼げば稼ぐほど、
「私は別に、コンサルタントで稼ぎたいわけじゃない！」
という想いが強くなったそうです。
そして、最終的には稼げていたコンサルタントを
廃業してしまって、今はちがうビジネスを始めてしまいました。
これって、恐ろしいことだと思いませんか？
講師が心理学を知らず、
「こうすればビジネスは稼げる」みたいに
お膳立てしてあげるのは、余計なお世話なのです。
たしかに、短期的には結果が出るかもしれませんが、
長期的に見ると、参加者が心の底から本当にやりたいことと
ズレていることがほとんどだからです。
その結果、長期的には廃業につながります。
数か月スパンで見ると、労力をショートカットしていても、
数年スパンで見ると、その数年間をムダにしているのです。
結局、参加者が心の底から本当にやりたいことしか
ビジネスとしては継続できません。
