こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には、自分に向かない仕事をして
あまり稼げずに苦しんでいる人が多くいます。
「今の仕事はストレスばかりだ……。
自分に向いている仕事がしたいけど、
何をしたらいいかわからない」
と、フラストレーションを抱える人がよくいるのです。
では、そういった人たちが
なぜ自分に向かない仕事を続けてしまうのか、
あなたはわかりますか?
色々なケースがありますが、
大きな原因は「自分の強みがわからないから」
だと言えます。
自分の強みがわからないので、
自分に合わないビジネスに取り組んでしまって、
いつまでも稼げないのです。
そして、自分の強みがわからない原因は、
「学歴で才能を測る」といった、
“悪しき常識”のせいでもあります。
それを示唆しているのが、
心理学者のフランク・シュミットと
ジョン・ハンターによる1998年の研究結果です。
過去100年もの採用面接を調査したこの研究で、
「学歴」を聞いても人間の強みは
1ミリもわからないとわかりました。
膨大なデータを検証した結果、
自分に向かない仕事では、
高学歴の人も底辺の結果しか出せないと判明。
逆に自分に向いている仕事ならば、
低学歴の人も高い結果を出せるとわかったのです。
そのため、「学歴」で人は測れないという事実が、
エビデンスの上でも
あらためて明らかになったと言えます。
まあ、受験なんて
質の低い記憶力テストみたいなものですから、
私に言わせれば当然の結果です。
他にも、この研究結果からは
いろいろなことがわかりました。
・「前職の経歴」を聞いても、
次の職業での業績は予測できない
・「一般的な面接」をしても
人の強みを見抜くことはできない
・「性格診断」で正直度を調べても、
適職を当てることはできない
などなど、“悪しき常識”の多くが
裏付けの取れない眉唾モノであると
統計的にわかってしまってたのです。
では、逆に統計的に信頼できる
「自分の強みを見つける方法」は何だったのか?
同研究によると、最も精度が高いのは、
「ワークサンプルテスト」という方法でした。
ここで言う「ワークサンプルテスト」とは、
実際に仕事をしてみる職業能力テストのことです。
たとえば、コピーライターの
ワークサンプルテストであれば
「実際に広告文を書く」という方法でおこないます。
あなたが実際に書いた広告文を
プロのコピーライターに判定してもらば、
高い精度で強みの有無がわかる、ということです。
ようするに、
「試しにやってみて、プロに見せる」のが
最も信頼できる方法だったと言えます。
そのため、あなたも自分の強みが知りたいなら、
ワークサンプルテストをするのがおすすめです。
もし、ワークサンプルテストで
「これは自分に向いている」とわかったら、
その職業はあなたの天職になり得ます。
高収入になるのは当然として、
楽しみながら続けられる可能性が高いので、
ビジネスとして取り組むといいでしょう。
反対に、ワークサンプルテストの結果が悪かったら、
その仕事はあきらめるのが聡明です。
その仕事に素早く見切りをつけないと
(売れないお笑い芸人のように、)
夢に敗れるつらい人生になってしまいます。
稼げず、評価されず、達成感もない
虚しい生活になりかねないので、
すぐに撤退した方がいいですね。
どちらにしても、自分の強み見極めたいなら、
今すぐにワークサンプルテストをやってみてください。
ただし、問題があります。
それは、現在の日本には、
ワークサンプルテストができる場所が
ほとんど存在しないということです。
たとえば「自分にセールスの強みがあるか知りたい」
と思ったところで、
気軽に判定できる場所はありません。
かといって、自己流でテストをしても、
プロによる判定は受けられませんし、
精度も下がってしまいます。
こういった現状があるので、
自分に向かない仕事をする人が
相変わらず現代社会から減らないのでしょう。
食べていくために
苦痛で向いていないビジネスをする人が、
世の中の大半になっているのです。
ですが、私はこうした社会に変わってほしい。
いや、私から率先して、多種多様な人間が、
自分の才能を活かせる世界に変えていきたい。
こうした想いがあるため、
いろいろな講座の中で、参加者がビジネスに挑戦し、
フィードバックを受けられる環境を私はつくっています。