こんにちは。
相馬一進（そうまかずゆき）です。
最近では、色々な業種がオンライン化しています。
このオンライン化の流れに対しては、
基本的に私も賛成です。
多くのサービスがオンラインで提供できれば、
サービス提供者にとっても、お客さんにとっても、
より便利な社会になると思うからです。
ただ、何事にも例外があります。
つまり、私から見ると「この人はオンライン化せずに、
オフラインでビジネスをした方がいい」
と感じる人もときどきいるのです。
「この人はオンライン化しなくていい」と
私がとくに強く感じるのは、
“オフラインならではの強み”を持っている人です。
たとえば、「大声で飲み会を盛り上げるのが得意」
といった強みを持ったカラオケバーの
店長がいたとします。
その強みを使って濃い固定客をつけて、
バーを経営している人です。
その店長がオンライン化の流行に乗って、
オンラインサロンをはじめたり、
メルマガを書いたりすると、どうなると思いますか？
ハッキリいってほとんど集客できません。
オンライン化は1回サイトを作って終わりではなく、
作ってからがようやくスタートで、
そこから毎日のように更新や修正が必要になります。
ですが、その人の得意分野ではないので、
コツコツと行動を継続できないのです。
実際、こういった人は
「知り合いにホームページを作ってもらいましたが、
使いこなせなくて、3年も放置してるんです」
などと話していることがよくあります。
昔は、こういった人に対して
「ITを勉強するべきだ」と私も思っていましたが、
最近は考え方が変わってきました。
なぜなら、“オフラインならではの強みがある人”は
言い換えると“オンラインでは弱みしかない人”
でもあるからです。
そして、強みのない方法で成功できるほど、
ビジネスは甘くありません。
そのため、下手にオンライン化に手を出さずに、
“オフラインならではの強み”を磨いているほうが、
はるかに成功しやすいのです。
もちろん、身近にITが得意な人がいて、
その人が毎日のようにサポートしてくれるなら、
オンライン化を進めてもいいでしょう。
ただ、「知り合いがたまにブログを手伝ってくれる」
という程度なら、まともにオンライン化はできないと
考えた方がいいですね。
そんな片手間で集客に成功するほど、
現在のインターネット上のマーケティングは
簡単ではないからです。
一番良くないのは、
「自分の商売もオンライン化しなければいけない」
「オンライン化できていないとダメだ」
といった、劣等感や罪悪感、あせりを抱えることです。
そういったネガティブな感情があると、
得意なオフラインの仕事にも集中できなくなって、
全体的なパフォーマンスが落ちてしまいます。
小さなビジネスほど、起業家の小さな気の迷いで、
売上が下落してしまうものです。
“オフラインならではの強み”があるなら、
開き直って「自分はオフラインで行こう！」と
決めてしまってください。
