こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私が思うに、世の中には、
自分の外向性(または内向性)を
誤解している人が多くいます。
たとえば、先日私がお会いした方は、
次のように話していました。
「知らない人が多い場所へ行くと、
本当に気疲れしますよね……。
僕は会話が得意な外向的な性格なんですが、
それでも数十分もするとグッタリして、
家に帰りたくなってしまいます」
この方に私が言ったのは、
「◯◯さんは社交的なスキルのある
内向的なタイプなんじゃないですか?」
ということでした。
というのも、現代の心理学では、
内向的な人と外向的な人のちがいを、
刺激に対する敏感さで定義しています。
つまり、敏感な人が内向的になり、
それほど敏感ではない人が外向的になるのです。
本質的に言えば、内向的な人は
人間関係に限らず、
音や臭い、飲食物などに対しても敏感に反応します。
そして、内向性・外向性は大部分が遺伝で決まるため、
訓練で変わることはあまりありません。
※以前、別の記事で説明したので、
気になる人はあわせて読んでみてください。
ご参考:内向的な人の特徴
一方、社交性とは、人付き合いの上手さのことです。
他人の話を聞いたり、説明したり、
冗談を言ったりするスキルで、
外向性・内向性とは全く別の概念だと言えます。
また、外向性・内向性と比べると、
社交性の方が環境や訓練で伸ばせます。
もちろん遺伝が関係する部分もありますが、
作法や会話のパターンを覚えれば習得できるからです。
さて、この前提を踏まえて
世の中の人と分類すると、次の4種類になります。
1.外向的で社交性の高い人
2.内向的で社交性の低い人
3.内向的で社交性の高い人
4.外向的で社交性の低い人
このうち、1番と2番は、
いわゆる“世間のイメージ通り”なので、
わかりやすいでしょう。
注意が必要なのは3番と4番です。
「3.内向的で社交性の高い人」は、
なまじコミュニケーション能力が高いために、
苦痛なのに接客などを続けていることがあります。
逆に「4.外向的で社交性の低い人」は、
本当は人と遊ぶのが好きなのに、友達が作れなくて
孤独に暮らしている場合などがあるのです。
それでいずれにせよ、私がお伝えしたい結論は1つ。
あなたがどれに当てはまるか自覚して、
自分らしく生活しましょう、ということです。
自身の特徴を自覚して、
タイプに合った人生をおくってほしい。
もし「今までの生活は自分に合ってなかったのかも」
と気付いたら、ぜひ勇気を出して
行動パターンを変えてみてください。
自分を誤解したまま、合わない生活を続けて、
疲弊する人生にはなってほしくないと思います。
あなたは、どのタイプでしょうか?