こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
駆け出しの個人事業主を見ていて
私が「もったいない」と感じることがあります。
それは、「自分から振り出しに戻る人」が
よくいるということです。
これは、「一度上手く行ったビジネスを、
続けずにやめてしまう人が多い」という意味です。
先日も、講座の参加者の中に
次のように言っている方がいました。
「以前、ある業界の企業研修で成功したんですが、
なんとなくストレスでやめてしまいました。
今は別の道に進もうかと考えています」
と。
これは、すごろくで言えばゴールに向けて
順調にマスを進めていたにもかかわらず、
自分で「振り出しに戻る」を選んでしまった状態です。
こうした選択は、非常にもったいない。
なぜかというと、実績のあるビジネスは伸ばしやすく、
逆に未経験のビジネスを立ち上げるのは、
非常に難しいからです。
というのも、過去に成功したビジネスは、
あなたに何かの強みがあり
知識とスキルを持っていることが実証されています。
また、そのサービスを求めているお客さんが存在し、
どこにいるかも特定できているのです。
ですから、また同じ結果を再現するのはもちろん、
さらに大きく飛躍できる可能性も高い。
前述の方であれば、同じコンセプトで
また企業研修をおこなってみるといいでしょう。
あるいは、別の地域で実施したり
オンラインの開催をしたりするのも手です。
なんにせよ、すでに何歩も進んでいるのですから、
ゴールに到達できる見込みが高いと言えます。
ところが、世の中には
「なんとなく別のことをはじめてしまう」
という人が多くいます。
前述の通り、すごろくで言えば
「振り出しに戻る」を選ぶのです。
過去の知識やスキルをリセットし、
ゼロからのやり直しになります。
自分に強みがあるかわかりませんし、
お客さんのニーズがない可能性もあります。
手探りの状態でのスタートになるので、
結果が出るまでに数年以上かかるでしょう。
さらに残酷な可能性を言えば、
何年も努力しところで、芽が出ない場合もある。
そのため、できれば「振り出しに戻る」を選ばずに
成功したビジネスを続けてほしいと思います。
とはいえ、このように言われても
「うーん……あまり続けたくないな」
と、感じる人も多いでしょう。
なぜなら、「振り出しに戻る」を選ぶ理由は、
多くの場合において、心理的な理由だからです。
・「稼げたけれども、充実感がなかった」
・「自分と合わないお客さんが多くて嫌になった」
・「わずらわしい作業が苦痛になった」
・「やりたいことは他にある気がした」
上記のような気持ちが積み重なって、
「振り出しに戻った方が楽な気がする」
と思ってしまっているのでしょう。
こうした方に私がお伝えしたいのは、
「ストレスになる部分を改善しつつ、
ビジネスを続けてほしい」ということです。
意味、わかりますか?
たとえば、客層を変えたり、
苦手な作業を外注したり、
サービスの提供方法を変えたりするのです。
すると、嫌になった部分が消えて、
楽しめる部分が残っていきます。
私が講座の中で心理学とビジネスを
どちらもお伝えしているのは、
こういった選択肢をお伝えしたいからでもあります。
つまり、「振り出しに戻る」ではなく、
「ストレスを我慢しながら前進する」でもなく
「楽しみながら前進する道」を見つけてほしいのです。
今回の内容を読んで
「言いたいことはわかるけど、
何から改善したらいいかわからない」
と思った人は、ぜひ講座に参加してきてください。
ビジネスだけを学んでも、
心理学の知識だけを詰め込んでも、
現状を打開する選択肢は見つからないからです。