こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「離婚の調停中である」
「借金の返済で悩んでいる」
「家族が危篤状態だ」
といった大きな問題を抱えているときは、
作業に集中できなくても、仕方ありません。
ただ、そうではなく、
「とくに理由もなく集中できない」
という日もありますよね。
「何も問題は起きていないのに、
目の前の作業が手に付かない」
というときです。
そのようなときに、
自己啓発に毒されている人は、
ムダな行動をしがちです。
たとえば、
「やる気の出そうなポーズをする」
といったテクニックをよく使います。
ですが、こうした方法は迷信で、
効果がないことが分かっています。
※根拠をお伝えすると、2015年の
チューリッヒ大学の研究などで、ポーズを変えても
ホルモンに変化はなかったと判明しています。
こうしたバカバカしい方法よりも、
いくらか現実的な解決策があります。
それは、窓を開けることです。
なぜなら、人間は二酸化炭素の多い場所にいると、
やる気が低下して、行動力が下がるからです。
具体的に言えば、
室内の二酸化炭素濃度が1200ppmを超えると、
眠気を感じる傾向にあります。
これは動物の本能なので、逆らうのは困難。
そして、この1200ppmというのは、
部屋の換気を数時間していないだけで、
すぐに達してしまう数値なのです。
2000ppmを超えた場合には、頭痛や吐き気など
体調が悪くなるレベルですから、換気を怠っていれば、
調子が優れなくて当然なのです。
見方を変えれば、数時間おきに窓を開けるだけで
集中力の回復が期待できる、とも言えます。
もちろん、集中力には、
様々な要因が関係しています。
窓を開けたところで、
改善されないときもあるでしょう。
ただ、部屋の換気には、
デメリットがほぼありません。
手軽なわりに効果が大きいのです。
ですから、集中できないという人を見かけると
「とりあえず窓を開けてみては?」
と思うことがありますね。