古典的な漫才のやり取りで、
次のようなものがありますよね。
A「この夏は暑いなあ」
B「7月も暑かったけど、8月はもっと暑い。
このままいくと、12月は猛暑やな」
A「なんでやねん!」
漫才の形式で聞くと、
「Bの人はバカだなあ」と
笑える会話でしょう。
ですが、多くの人は、
日常の中で、この漫才のボケのような
思考をしてしまう場合があります。
たとえば、
「今月は売上が5%上昇したから
来月も上昇するだろう」
と考えてしまうようなことです。
あるいは、
「今月は体調が悪かったから、
来月はもっと悪化するだろう」
と、悪い方へ考えてしまう場合もあります。
このように、ある変化が永久的に
続くと思い込むことを
心理学では「永久思考バイアス」といいます。
ですが、あなたも分かると思いますが、
現実世界で永久に続くものはありません。
自分にとって良いことも、悪いことも
終わるときが来るのです。
ですから、上昇中のときは、
調子に乗って判断を誤らないように、
注意する必要があります。
逆に、下降中のときも、
過度な悲観をせずに、
現実的な希望を持ちましょう。
ときには、真っ暗なトンネルの中を歩むような
閉塞感を覚える日もあるでしょう。
ですが、必ず出口が来るので、安心してください。
あなたは、永久思考バイアスに
ハマっていませんか?