こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
セミナー講師や研修講師、コンサルタントとして
それなりの成功をしている人が
「自分の代わりに教えてくれる人を育てたい!」
と言っていることがたまにあります。
しかし、教育ビジネスに携わってきた1人として
私が断言できるのは、
「教えるのは特殊スキルである」ということです。
人に教えるのはなかなか難しいことで
誰にでもできることではないのです。
仮に、教えるコンテンツ(内容)が
しっかりと固まっていたとしても
代わりの人がそれを教えられないことはよくあります。
それは単に情熱がないという場合もありますし、
情熱があってもコミュニケーションが苦手で
人に教えられない人はたくさんいる訳です。
実際、新・家元制度などの先生を育成するビジネスでも、
ちゃんと教えられて、かつちゃんと稼げている先生を
育てられていられない会社が多いのです。
それなのに。
「先生を育成する」みたいなことを
さらっと言う起業家がいて、耳を疑ってしまいます。
ひどい人だと、「先生はカンタンに育成できる」という
“誤った”前提でビジネスの計画を立ててしまう人もいて、
だいたい苦労していますよね。
これって、要は認知のゆがみなのです。
自分は努力して先生になれたんだから、
他の人も努力すれば先生になれるだろう、
と考えてしまっているのです。
本人はたまたまその分野に強みがあり、
強い情熱もあり、市場性もあったからですよね。
こういった条件を考慮せずに、
「誰でも教えられるようになる」と考えると、
ビジネスでは苦労しますね。