こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さんに、お会いしてみたいです」
というメールを読者からいただくことがあります。
しかし、基本的にすべて断っています。
なぜなら、その人から本気さが伝わってこないからです。
たとえば、幻冬舎という出版社の創業者である、
見城徹(けんじょう・とおる)さんは
人に会う前に圧倒的な努力をすることで知られています。
見城徹さんは石原慎太郎さんと出会った際に
とんでもないことをやったのをご存知ですか?
見城さんは石原さんが書いた本の
「最初の1行から最後の1行まで」を丸暗記し、
石原さんの前で言って見せたのです。
そこまでやるから成功するわけで
「なんとなく会いたい」みたいな人では
成功するわけがないんですよ。
あるいは、作家の五木寛之(いつき・ひろゆき)さんを
見城さんが口説き落としたときのエピソードも
業界の伝説です。
五木さんが書いた「あらゆる文章」を読んで、
それがたとえエッセイでも対談でも
見城さんは毎回手紙を書いて五木さんに送ったのです。
最初はまったく反応がなかったものの、
18通目あたりで五木さんの奥様から
代筆で返事が届いたそうです。
そして見城さんが25通目くらいを送ったときに
初めて会えるチャンスをもらえたとのこと。
その結果、五木さんに連載を書いてもらうことができ、
単行本として50万部以上売れたのです。
(以上、見城徹さんの色々な著書から引用)
なんというか、ここまでの努力をしないで
「なんとなく会いたい」みたいなことを言う人は
どうせ成功する見込みがないと思いませんか?
そして、お互いに時間のムダだと思うのです。
会うということは、お互いの時間を使うわけですから、
お互いの命や人生を使うことに他なりません。
ですので、私はお会いするとしたら
私の命や人生を使いたいと思える人と会いたいのです。