こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私たち人間は、多かれ少なかれ、
「私はこういう人間であるべき」という
自分に対する「べき論」を持って生きています。
「私は人より優秀でなければいけない」とか、
「私は人を喜ばせるべきだ」とか、
「私は完璧でなければいけない」とか。
そして、その自分に対する「べき論」を証明するために
生きている部分もたくさんあります。
例えば、「私は人より優秀でなければいけない」
という価値観を持っている人は、
自分の優秀さを証明するための行動をとるわけです。
・優秀な大学に行く
・人よりも多くの本を読む
・普通の人が学ばないような知識をつける
「成長しようという行動は素晴らしい」と
あなたは思うかもしれませんが、
残念ながらこれは破滅への序曲です。
なぜならタイトルにも書いたように、
「自己証明は必ず失敗する」という原則があるからです。
優秀な大学に行くと、世の中には自分よりも
優秀な人がいることに気づき、ガクゼンとします。
もし仮に、そこで死に物狂いで勉強して、
もっと優秀な大学院に行ったら?
そこには、自分よりもはるかに優秀なバケモノがいて、
どんなに勉強しても追いつけないことにショックを受け、
あなたは勉強をやめてしまうでしょう。
そこであなたは悟るのです。
「ああ、自分は大した人間ではないんだ。
自分は優秀ではないし、ひとかどの人間にもなれないんだ」と。
このとおり、自分に対する「べき論」を
証明しようとしても、それは必ず失敗します。
「人よりも多くの本を読む」にしても同様で、
あなたよりも多くの本を読んでいる人を見たときに、
あなたは自信を失って挫折します。
「私は完璧でなければいけない」についても、
自分の中で完璧でない部分を見つけたが最後、
あなたの心は折れてしまいます。
結論。
「自分はこうあるべき」ということを
証明しようとしてもそれは必ず失敗し、
自分が無価値であることを実感して終わるのです。