こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
数年前から、ビジネスや心理学の界隈では
「瞑想」がはやっています。
これは、瞑想による集中力向上や
抑うつ感の低減といった効果が、
科学的に確認されたためです。
実際、私の講座の参加者の中にも
「瞑想をはじめました」などと言う人が
以前よりも多くなりました。
ただ、私は瞑想の否定はしないのですが、
積極的におすすめもしていません。
おすすめしない理由は、端的に言えば
「ほとんどの場合、瞑想は
ボトルネックを解消しないから」です。
たとえばあなたが、メンタルが原因で
ビジネス用のブログを公開できなくて、
悩んでいるとします。
「ブログを書いたはいいけど、
批判が来たり、炎上したりするのが怖くて、
記事の公開を先延ばしにしてしまう」
と。
この場合、「世間の目が気になる」という
メンタルの課題がボトルネックで、
この解決が最優先事項だと言えます。
なぜかと言うと、このメンタルの課題が、
気持ちの問題だけではなく、
ビジネスにも大きな影響をもらたしているからです。
逆に言えば、この課題さえ解決すれば、
精神的に楽になるのは当然として、
ビジネスの売上も上がる可能性がある。
であれば、その課題に取り組むのが
何よりも優先なのです。
私に言わせれば、他の課題はすべて放置していい。
にもかかわらず、こういった人が瞑想をすると、
どうなると思いますか?
ハッキリいって、まるで意味がありません。
「瞑想で集中力はかなり上がりました。
ですが、やはり世間の目が気になって
依然としてブログ公開はできていません」
と、現状維持が続くだけです。
この例からもわかるでしょう。
「瞑想」によって、あなた個人のボトルネックが
ピンポイントで解決できることは、ほとんどない。
事実、私は7,000人以上の方の指導をしてきましたが、
「この人には、ぜひ瞑想に取り組んでほしい」
と思った人は、数人いたかどうかでした。
こういった前提に気づかずに、毎日瞑想を続けるのは、
私から見ると「瞑想バカ」です。
昨今、瞑想は本や雑誌ではもてはやされます。
その理由は、多くの人が見るメディアでは、
大勢の人に当てはまる一般論を載せた方が、
人気が出やすいからです。
ただ、それは「野菜は健康にいい」
と書いてあるようなもの。
野菜を食べても、個人の病気が治るとは限りません。
同様に、瞑想をしても、あなた個人の
メンタルの課題が解決できるわけではないのです。
もちろん、科学的に実証されている瞑想を
批判する意図はありません。
ただ、人生を変えたいなら、「瞑想バカ」を脱却し、
あなた個人のボトルネックを特定する必要があります。
そして、個人のボトルネックを特定するには、
専門家からの個別のフィードバックが重要なのです。